整理収納アドバイザーの村橋りえです。
みなさん、生理用品はどんなところに収納していますか?
必要なときにサッと取り出したい。でも、普段は隠せる場所に置いておきたいと考える人が多いようです。
ただでさえブルーな日のストレスが少なくなるような収納について、整理収納アドバイザーが考えてみました。
ストレスの少ない収納にするには
「片づけてもすぐ散らかる」は、多くの方から聞くお悩みです。片づいた状態をキープするにはコツが必要。まずは、ストレスのない生理用品収納について、独自のアンケートをもとに、条件を整理しました。
① 種類別に分かれている(昼用ナプキン多い日用・少ない日用、夜用、タンポン、布ナプキンなど種類が豊富にあります。)
② すぐに取り出せて使える
③ 普段は隠しておきたい
トイレに扉付きの収納スペースがあれば③は簡単にクリアできますね。アンケートによると、トイレに生理用品を隠して収納するスペースがある方とない方が半々でした。
トイレに隠せる収納スペースがある場合
あとは、種類別に分け すぐに取り出せる状態にすれば収納は完成します。
種類別に分ける際は区切るための収納ケースを使いましょう。沢山ある中から選ぶのは大変ですが、探すポイントは2つ。
・生理用品自体が入るか
・棚の中に収まる大きさか
棚は内寸を、収納ケースは並べて外寸を測ります。
我が家の場合、棚の横幅は31㎝、収納ケースを並べたら30㎝です。
そして、すぐ取り出せるようにパッケージから中身を出し、扉付きの棚の中に収納しています。
整理収納アドバイザーSさん宅のトイレ内収納がこちら。
(整理収納アドバイザーSさん宅のトイレ収納)
扉を開けたら、何がどこにどれくらいあるか分かるようになっています。
トイレ内に生理用品を隠せる収納がない場合
この場合は、隠せる収納場所を自分で作るか、それとも必要なときに生理用品を持ち込むかの二択です。
まずは隠せる収納を作る場合。
トイレのタンクと壁につっぱり棒を使い「ねじれS字フック」に生理用品を種類別に入れたバッグを掛けます。ねじれS字フックを使うことで、棒とバッグが直角になります。生理用品の種類の数だけバッグを掛けたとしても省スペース。狭いトイレにはうってつけの収納方法です。
ちなみに、このねじれS字フックは、クローゼットにバッグを収納する場合にも応用できます。
持ち込む場合は、すぐに持っていけるようトイレの近くにスタンバイする収納場所を確保しましょう。
整理収納アドバイザーNさんは、トイレ横の洗面台の扉の裏に黒いバッグに入れて収納。生理中だけそのバックをトイレに移動しているそうです。
意外と困る、「使用済みの生理用品」
「子どもがトイレのゴミ箱をひっくり返す」
「外出先(義実家、彼氏の家等)でトイレにゴミ箱がない」
など、使用済みの生理用品をどう処理するかで、多くの人から困った経験が寄せられました。
トイレにゴミ箱(サニタリーボックス)を置いている割合はアンケートによると約半数。私自身は「トイレにはゴミ箱を置くもの」と思い込んでいたため、その結果にビックリしました。
我が家ではこの記事の執筆をきっかけに、トイレにゴミ箱を置くのをやめました。するとトイレ掃除が劇的にラクになったことを日々実感しています。使用後の生理用品を都度別の部屋のゴミ箱に捨てるのも、意外と面倒に感じませんでした。
「隠す」ということは「見つかる可能性がある」ということ
生理用品収納に関するアンケートで、集まったエピソードをいくつかご紹介します。
「小学生低学年の娘にナプキンについてたずねられたとき、返答に困った」
「子どもが幼い頃、トイレのナプキンを見つけ『これはなあに?』と訊かれたので、良いチャンスと思い女性の身体について話した」
隠しておいた生理用品が見つかったとき、子どもに生理や身体について説明する機会が急に訪れた、というママの経験談がいくつも寄せられました。
「子ども向け生理教室」なども開催されているようです。子どもへの性教育を始めるきっかけになると良いと思います。
どんな生理用品を使うかは自分で決められる
アンケートで「今までに使ったことがある生理用品」を聞いてみたところ、布ナプキンは18.7%、月経カップは1.7%と低い割合にとどまりました。
一方、使ったことがない生理用品を試すことで、“ブルーデー”と呼ばれる生理に対して前向きな意見も多く寄せられました。
「布ナプキンや月経カップの使用で生理をポジティブに考えられるようになった」
「色や量、いつもと変わったことがないか、気にするようになりました。」
「いろいろな生理用品を試すことで、生理の憂鬱が和らぎました」
「次はどれを使おうかなと楽しみになることも」
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お片づけというと「収納」に注目されがちです。
しかし、「不要なモノを取り除く」こと、「必要なものを選ぶ」ことを意識したうえで、収納すると劇的にスッキリします。今回、あらめてそれを実感しました。
約40年お付き合いする生理だからこそ、「今の自分にとって必要な生理用品」について考え、ストレスのない収納を見直してみてはいかがでしょう。
※アンケート:30代40代女性を中心とした121名に回答いただきました。