「子ども向け生理教室」を開催! 男の子も女の子もお父さんもお母さんも一緒に生理を学んだよ

性教育ユニット・アクロストンのワークショップに潜入!12/22アクロストン×ランドリーボックス「子ども向け生理教室」開催決定

2019年11月19日Misa Nishimoto
2019年11月19日
Misa Nishimoto

SHARE

  • ボクとわたしの生理

    性教育

    「男の子のための生理教室」など、男女分け隔てなく子どもたちに性を教える医師夫婦の性教育ユニット・アクロストン。

    「食べ物の話題と同じように、家族で性について話すきっかけ作りができたら」—。そう話すアクロストンのおふたりが主催の生理ワークショップに潜入。

    活動を始めたきっかけについても話を聞いた。

    性教育の本がオシャレじゃない

    活動を始めたきっかけは?

    ふたりの子どもを育てているアクロストンのおふたり。当初は、我が子に性教育をしようと関連書籍を読んでいたが、ピンとくるものが見つからなかった。

    「どれも教科書的な絵本が多くて、とにかく可愛くないし、おしゃれじゃなかった。そんな時にこの本に出会いました」

    たまたま本屋さんで見つけたのが、ドイツの書籍を翻訳した「みんなこうなるの? おとなになるためのベストアンサー 71のQ&A」。

    現在は絶版になっているが、これまで見てきた本よりデザイン性も高く、こういう世界観で性教育をしたいと感じた。


    ご自宅の本棚にはふたりが集めていった性教育本が並んでいる。

    ところが、自分の子どもたちに教える必要はなかった。本棚に性教育の本を並べていくうちに、知らない間に子どもたち自ら学んでいたのだ。

    「息子は『おれたちロケット少年』(男の子向け性教育本)を10回以上読んでるんじゃないかな。そうだよね?」

    「うん、読んだ」

    「お姉ちゃんはどれが好きだっけ?」

    「私は『好きな人ができたら、どうする?』が今は好き」

    大人が身構えて教えなくても、機会があれば子どもたちは自ら学んでいく。しかし、その環境を作り出せないママ友や学校関係者から「どうやって教えたらいいかわからない」という声が寄せられた。

    ふたりは、「アクロストン」としてワークショップをはじめた。

    小学校に呼ばれて授業するときは、教科書に則った内容で座学とロールプレイングを行う。

    リレーションシップを学ぶロールプレイングでは、セリフの一部が穴あきになった台本を生徒に手渡し、セリフを考えながら演じてもらう。

    ロールプレイングのテーマは恋人間の「デートDV」、外見を茶化すような「ルッキズム」、「生理」などだ。小学4年生用。女の子が経血でズボンを汚してしまったとき、どう対応してあげるかなどを考え、みんなの前で演技をする。

    生理用品を触りながら子どもたちが語り合う

    ふたりがワークショップを行う際に大事にしているのは「子どもたちが自ら手を動かし、自ら考えること。私たちは答えを提示せず、子どもたちの考えを自由に発言できる環境を作ること」。

    今回ランドリーボックスが取材したワークショップには、10歳の子どもたち6名が参加していた。女の子4人と男の子2人だ。

    この6人の子どもたちは、以前開かれたカラダの仕組みを学ぶワークショップにも参加している。2回目となる今回、生理用品を手に取り、生理を学ぶ会だ。

    会場の机には、カラフルな毛糸やビーズと、1回目のワークショップで子どもたちが自ら作成した、子宮と卵巣のイラストが描かれた画用紙が並べられている。


    前回のワークショップで作成したもの(画像提供:アクロストン)

     

    自分たちで作った子宮の上に毛糸で子宮内膜を乗せていく。


     

    経血が出てくる状況も解説する。

    カラフルなイラストや小物にも理由がある。座学で話を聞くだけでは子どもたちは飽きてしまうから。

    「ワークショップではいろんな素材を用意します。ふわふわした触感のものを並べて置くだけで、みんな『なにこれ?』と興味を持って触ってくれる」

    手を動かすだけでなく、対話をしながらワークショップは進行する。「生理痛ってどんなのか知ってる?」とたずねると、「眠いって言ってる」「しんどいって言ってる」など子どもたちなりのいろんな答えが返ってきた。

    そして、カラダの仕組みだけでなく、痛み止め、低容量ピルなど対処法についても教える。

    人, テーブル, 室内, ケーキ が含まれている画像

自動的に生成された説明
    アクロストンさんの説明に興味津々の様子。



    低用量ピルについて説明する様子

     

    タンポン、月経カップ。使い方わかるかな?

    次は生理用品について。紙ナプキン、タンポン、布ナプキン、月経カップ、吸水型サニタリーショーツ。みんな何これ?と言いながら、自分なりにパンツにナプキンをつけたり、初めて見るものは説明書を読んで試してみる。

    まずは好きなサニタリーパンツを選んで

    紙ナプキンからスタート!
     

     

    生理ナプキンのつけ方に悪戦苦闘する男の子。

    こうやって…この辺に付けたらいいのかな。ペタペタする…。

    向かいの女の子は早くも完成。

    もうひとりの男の子も苦戦中。とっても丁寧に包装を剥がしている。

    みんなで見守る。

    もちろん捨て方も教わる。

    布ナプキン、タンポン、月経カップーー「ほら触ってみて」アクロストンさんがみんなに声をかけると、好奇心いっぱいに子どもたちが生理用品を触っていく。

    初めて触る布ナプキン。

    次はタンポンに挑戦。「聞いたことはあるけれど実際に触るのは初めて」という子も多い。

    まずはみんなで説明書をじっくり読んでみる。さて使い方わかるかな?

    室内, 人, テーブル, テキスト が含まれている画像

自動的に生成された説明
    これがタンポンか…。

    室内, 人, テーブル, 紙 が含まれている画像

自動的に生成された説明

    こうやって出てくるのか。触るとだんだん楽しくなってくる。

    人, 室内, テーブル, 座っている が含まれている画像

自動的に生成された説明

    どこに入れるんだ?画用紙を使って挿入を試す。

    正しい装着位置はこう。

    タンポンの取り出し方も伝える。

    次は月経カップ。これは難題。説明書をじっくり読んでチャレンジ。

    こういう仕組みだということはわかった。

    でもどうやって、これ入れるの…!?

    折るのかな?

    こうやって折るんだ……!次第に折り方をマスターしていく子どもたち

    次は、新しいプロダクトとして注目を集めている吸水型サニタリーショーツ。お母さんたちも興味津々。

     

    お母さんもセックスしたの?子どもが聞いてきたらどうする?

    アクロストンさんが、ワークショップをするにあたり気をつけているのが伝え方だ。

    「年齢にもよりますが、まだ性の自覚がない子どもも多い。ただ生まれてきた性別に違和感を感じている子もいるかもしれないので『女の子はこう、男の子はこう』ではなく、この体を持って生まれてきた人には生理があるという説明をしています」

    そして、ワークショップには親も参加する。

    「保護者の方にも体感してもらうことで、家庭でどう話せばいいかを見てもらいたい。ワークショップ中に子どもたちが親に話を振ったりすることもあるんです。

    セックスがテーマの回では『お母さんもセックスしたの?』と聞いている子がいましたが、「そうよ。だからあなたが生まれてきたのよ」とお母さんが答えていました。性について話すきっかけが生まれた瞬間が見れてうれしかったです」

     

    昨年の11月からスタートしたワークショップだが、回を重ねるたびに内容はどんどんブラッシュアップされている。

    「子どもたちの反応は毎回違います」ワークショップをするたびに、子どもたちの発想に驚かされることも多い。

    「赤ちゃんが生まれてくる説明をする際に、用意したイラストでは、赤ちゃんの頭を下にしていました。

    でも参加していた子が『私は逆子で帝王切開だった』と話してくれて、だったら、子どもたちが赤ちゃんの向きを自分で変えれるようにしようとイラストを変更しました。

    話す際も、それまでは『こうやって生まれてくるんだよ』と話していましたが、それからは、どうやって生まれてきたか知ってる?と聞くようになりました」

     

    ワークショップに参加した家族に話を聞くと「家庭できちんと性についても話せるようにしたい」という意見が多くあがった。

    お父さんが娘を連れて参加している家族もいた。「月経カップは子どもでも使えるんですか?」初めて見る生理用品について、子どもと一緒に親も学んでいた。


    どうやって入れるんだろ?お父さんの手を使って月経カップを実践してみる女の子。

     

    絵本やボードゲーム。日常の中に性教育を

    これからもこうした活動を続けていくふたりだが、より広く伝えられる方法も検討している。

    「性教育は一部の人が知っていたらいいものではありません。全ての人が知っている必要があります。ですから学校など、誰もが来られる場所で開きたいと思っています」

    そして、ワークショップ以外にも絵本やボードゲームなど、誰もが楽しみながら学べるコンテンツ作りにも力を入れていきたいと話す。

     

    「性に触れられる環境をどう作るか。あらたまって性教育をするのではなく、家にあるボードゲームや書籍の中に性教育コンテンツがあるのが理想です。食事と変わらず、日常にあることですよね?大人も一緒に楽しめるものを作りたいです」

     

    大人・子ども、男性・女性。分け隔てなく性に触れる環境を作る。

    「生理についてのワークショップも、参加してくれた男の子は楽しそうでした。男の子もきっかけさえあれば知りたいと思っている。その機会が与えられていないだけなんです」

    まずは自分と相手を「知る」きっかけを、家庭や社会の中で作っていく必要がある。

    「子どもが被害に遭わないようにという視点で参加してくださる方も多いですが、加害者にならないようにという願いも込めています。気づかぬうちに誰かを傷つけてしまう可能性がある。そんな目線をそれぞれが養っていけたらと思っています」

     

    最後に参加していた男の子にどの生理用品が一番良かった?と聞いてみた。

    「タンポン!!!!!」

    使い勝手というよりは、明らかにロケットを飛ばす的な楽しさを覚えていたようだが、笑顔で「タンポン」と言える環境が、私たちの未来を変えていくのかもしれない。


    子どもたちは月経カップを積み重ねるのが楽しいらしい。

    アクロストン×ランドリーボックスの「子ども向け生理教室」開催決定!!!!

    ランドリーボックスでは、アクロストンと共にワークショップを開催します。ワークショプは、子どもたちに実際に生理用品を触ってもらい、対話しながら進行するため少人数制となります。小学1年生から3年生を対象としたワークショップと、小学校4年生から中学3年生までを対象としたワークショップの2回開催になります。

     

    workshop 1 小学1年生から3年生を対象としたワークショップ

    「いのちがうまれるしくみのはなし」

    ・日時:12月22日(日)13時〜14時
    ・場所:デジタルハリウッドSTUDIO 吉祥寺 https://school.dhw.co.jp/school/kichijoji/
    ・定員:10名(お子さまの人数)
    ・対象年齢:小学校1年生〜3年生
    ・内容:月経(生理)のしくみ射精のしくみ/生殖行動としてのセックスについて/受精について/受精卵が胎児になりうまれてくるまで/体外受精について
    ・参加費用:1,500円(お土産付き)

    参加のお申し込みはこちらから。ご応募お待ちしています。

     

    workshop 2 小学校4年生から中学3年生を対象としたワークショップ

    「いのちがうまれるしくみのはなし&せいり・こころとからだの変化のはなし」

    ・日時:12月22日(日)15時〜16時30分
    ・場所:デジタルハリウッドSTUDIO 吉祥寺 https://school.dhw.co.jp/school/kichijoji/
    ・定員:10名(お子さまの人数)
    ・対象年齢:小学校4年生〜中学3年生
    ・内容:月経(生理)時の心と体の変化/生理痛について/様々な生理用品について/体の性別と心の性別について
    ・参加費用:1,500円(お土産付き)

    参加のお申し込みはこちらから。ご応募お待ちしています。

     

    Misa Nishimoto
    ランドリーボックス代表。性に関するメディア「ランドリーガール」も運営。
    生理用品は混合利用派。月経カップ、吸収型サニタリーショーツ、布ナプ、紙ナプをその日の予定に合わせて使い分け。
    近頃、経血量が多くなり病院に行ったら子宮筋腫が発覚…!現在はピル服用中。

    生理の悩み:

    漏れ

    蒸れ

    黒ずみ

    普段使用している生理用品:

    月経カップ

    吸収型ショーツ

    布ナプキン

    紙ナプキン

    ボクとわたしの生理

    性教育

    おすすめ記事・コラム

    記事・コラム

    NEW

    【特集】生理ってだれのもの? 「#ボクとわたしの生理」 はじめます

    多様な生理に向き合い、理解を深める特集にしていきたいと思います

    記事・コラム

    NEW

    「私は私のままでいてもいい」中絶を選択した娘の心を救った母の一言

    「20歳の秋、思いがけない妊娠をしてしまった」

    記事・コラム
    アイテム
    タグから探す

    インタビュー

    商品レビュー

    スポーツと生理

    がんばりすぎちゃうあなたへ

    月経カップ

    FemTech(フェムテック)

    IUS(ミレーナ)

    シングルファザー

    ボクとわたしの生理

    閉経エトセトラ

    閉経お祝いセット

    イベント

    生理やカラダの悩み

    におい

    かゆみ

    蒸れ

    漏れ

    生理痛・PMS

    更年期・閉経

    デリケートゾーンの悩み

    黒ずみ・乾燥

    尿もれ・膣のゆるみ・ペリネ(骨盤底筋)ケア

    アイテムから探す
    オーガニックナプキン
    布ナプキン
    月経カップ
    サニタリーショーツ/ランジェリー
    吸収型サニタリーショーツ
    サポートアイテム
    デリケートゾーンケア
    尿もれ・ペリネ(骨盤底筋)ケア
    食品
    その他