Ba-Vulva(ばあばるば)は、外陰部の構造を楽しく正しく理解し対話するためのパペットとして誕生しました。

情報を知るだけでなく、対話をすることで、大切な人たちと健やかな日々を過ごしてほしいという想いがあり、セクシュアルウェルネス、ウェルビーイングな社会に寄与したいと思っています。

<Ba-Vulva Friend>と題して国内外で国内外のセクソロジストや性教育関係者など、セクシュアルウェルネス業界で活躍する方々にインタビューをしていきます。

今回はフランスのセックストイブランド「Puissante」のアジア統括マネージャーを務めるJeanneさん。

2024年、日本で開催されたPuissanteの交流会に参加したランドリーボックスは、そのレポートとともにJeanneさんを紹介しました。

フランスのプレジャーブランド「Puissante」がメッセージもクリエイティブもかっこよすぎる…!交流会へ潜入したよ

日本とフランスに共通する性教育の課題や、セックスを楽しむために解剖学を学ぶことの大切さについて、ディスカッションしました。

「病気の予防」に重点を置くフランスの性教育

MISA:Puissante はプレジャーの大切さだけでなく、女性の身体の権利も推進しています。この点に注目している理由を教えていただけますか?

Jeanne:セクシャルウェルネスは、私たちの「ウェルビーイング(心身の健康)」全体の一部であり、女性たちが心も身体も気持ちよく過ごせるようになってほしいと願っています。そのため、女性が自分の身体について決定権を持ち、自分らしく生きることが何よりも大切だと思っています。

「Pleasure(喜び)」をウェルビーイング(健康)の中心に置くことをミッションとして掲げるトイブランド「Puissante」

Puissanteは創業当初から、女性器切除や女性・少女への暴力と闘う団体「Les Orchidées Rouges」を支援してきました。この活動は、私たちの活動理念に深く結びついているので、この活動をサポートできることをとても嬉しく思っています。

MISA:フランスでは SRHR(性と生殖に関する健康と権利)に関連する教育は十分に発展していますか?もし課題があれば教えてください。

Jeanne:SRHRが全く無視されているわけではありませんが、性教育は「病気の予防」の観点に偏りがちです。学校での性教育は内容がとても浅いため、世間の思い込みや従来のポルノが、教育の役割を担ってしまうこともあります。

その結果、性に関する誤った行動やボディシェイミング、性的同意の問題、性の健康やセクシャルウェルネスに関する課題が生まれることがあります。

セックスカウンセリングに相談するメリット

MISA:大人向けの性教育はどうでしょうか?フランスではセクソロジストによるカウンセリングは一般的ですか? 日本ではセクソロジーを専門的に学べる大学や教育機関は存在していません。

Jeanne:フランスにはセクソロジスト(性科学者)のための州認定資格である「インター・ユニバーシティ・ディプロマ(※フランスでの大学間共同資格)」があります。これは、薬剤師、看護師、理学療法士、心理療法士、心理学者を対象とした資格です。

一部の専門家はセクソロジーのみを専門としていますが、多くは一般医療、泌尿器科、精神医学、婦人科、内分泌学などの分野と兼ねて活動しています。

フランスでは、医師やセクソロジストが女性の性の悩みの解決に大きく貢献しています。セクソロジストに性の悩み、パートナーとの関係性、性欲に関する疑問などを相談することで、適切なアドバイスを得ることができるんです。

また、「セックスセラピスト」や「臨床セクソロジスト」と呼ばれる心理学を学んだセクソロジストも多いです。彼らは医療従事者ではないため、診察や薬の処方は行えませんが、心理面・パートナーとの関係性・性の悩みに焦点を当てた専門的なサポートを提供しています。

MISA:カウンセリングのメリットは何ですか?

Jeanne:セクソロジストに相談することで、自分の悩みを探り、理解し、健全で知識に基づいた形でセクシャリティ(性のあり方)を豊かにすることができます。専門家たちは、性やパートナーとの関係について共感しながら、専門的なサポートを提供してくれます

MISA:自分の身体を知ることには、どのようなメリットがありますか? 

Jeanne:何が自分を気持ちよくさせるのかを知っていれば、それをパートナーと共有することもできるし、他の人にもそれを広めることができます。

自分のセクシャルな側面に向き合い、理解することは、より深く自分を愛することにつながります。自分のカラダを理解すればするほど、自分を受け入れ、大切にすることができるようになると思います。

「Ba-Vulva(ばあばるば)」は解剖学の理解に繋がるカギになる

MISA:私たちは外陰部の構造を正しく、楽しく理解するためのパペット「 Ba-Vulva(ばあばるば)」を作っています。 正しい構造を知ることは大切だと思いますか?その際にこのようなパペットは役立つと感じますか?

Jeanne:もちろんです!これは鍵となる部分だと思います。女性の解剖学の構造の理解は大切で役立つものです。あなた方がやっていることは素晴らしいと思います。

パペットのような形で学ぶことで、怖さがなく、親しみやすくなると思います。

Ba-Vulvaはパペットで、美しいからこそ、よりアクセスしやすいのかもしれません。とてもかわいいです。そして、Ba-Vulvaのストーリーもとても興味深いです。

教育や医療機関で使われる可能性もありそうですね。すでにBa-Vulvaを使ってワークショップを行っているのですか?

MISA:このプロジェクトは始まったばかりで、現在はセクソロジストや、性教育やクリニックなど女性のカラダに関わる方々を主な対象としています。

今後は私たちも、そのような方々と連携しながらBa-Vulvaを使ったワークショップを企画したいと思っています。

Jeanne:いずれ学校で、生徒たちにも教えることはあると思いますか?

MISA:現在、日本の学校教育で、外陰部の構造を説明することは難しい状況です。

でも、例えば学校ではなく、性教育をしている団体や助産師さん、ご家庭の方に使っていただくことで、最終的には学校教育にもつなげていけたらと思っています。

Jeanne:楽しみですね、頑張ってください!また、日本を訪れる際に連絡します。

MISA:ありがとうございます!またお会いできるのを楽しみにしています。

***

ランドリーボックスでも、Puissanteの製品を販売開始しました!

1つで吸引と挿入の両方が楽しめるCシェイプトイの「Coco」と、厚いシリコンによる重厚感のある振動で上質なプレジャー体験ができる「Le Bisou(ル・ビズ)」を取り扱っています。どちらもトイビギナーの方にもおすすめです。

ぜひご覧ください!

本記事はランドリーボックスが制作している性教育パペット「Ba-Vulva(ばあばるば)」の公式サイトの記事を一部編集の上、転載しています。

https://laundrybox.co.jp/Ba-Vulva/puissante_interview

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