株式会社TENGAが展開する女性向けセルフプレジャーアイテムブランド「iroha」が、2023年3月3日(金)、読売新聞朝刊にてブランド広告を掲載した。
一般紙(全国紙)にセルフプレジャーアイテムブランドの広告が掲載されるのは日本で初めてであり、新聞広告への出稿は株式会社TENGA、そしてirohaとしても初の試みだという。
irohaはブランド誕生から10周年を迎えた。その節目となる今回の広告クリエイティブには、「性を楽しむ。女性であることを楽しむ。私の人生を豊かにできるのは、私だ。」という力強いメッセージが掲載されている。
そして、ビジュアルには、モデル、俳優、デザイナーと既存の枠にとらわれず、さまざまなチャレンジを続けている水原希子さんが起用されている。
株式会社TENGAとは
株式会社TENGAは2005年の創業以来、人間の三大欲求である「性」と向き合い、人々が性を自然に楽しめることをサポートするプロダクトの開発を行っている。
また、妊活サポートアイテム「TENGAヘルスケア」の開発や性教育サイト「セイシル」の運営、障がいのある方の性にまつわる支援活動など、多岐にわたる事業を展開し「性の課題解決」を進めている。
「性」に対する一般のイメージは卑猥でタブーだった
性の話は生きる上で重要な知識ではあるが、日本ではタブーしされ、性について話をしたり知識を得る機会は少ない。性教育を受ける機会が少ないことからも、性に関する知識はそのうち自然に身につくものとされ、一般的な性のイメージは「卑猥」であり、「タブー」であった。
セクシャルウェルネスが重要視されるように日本における性教育の乏しさが近年問題視されつつある。2017年の#Me Too運動の始まりごろからフェムテック市場は徐々に拡大し、コロナ禍の心身の健康への注目の高まりからも、女性のセクシャルウェルネスの重要性が社会で議題にあがることが増え始めた。
irohaのプレスリリースによると、女性雑誌でirohaを取り上げるに関する取材も2018年から2023年にかけて約17倍になったそうだ。
新聞広告を出稿した理由
2023年3月3日で10周年を迎えたirohaが、新聞広告を出稿した理由について、次のように説明している。
今から10年前、男性に比べて女性の性的欲求は社会的に「ないもの」として認識されていましたが、女性が自身の性をポジティブに楽しむことは自己肯定感にも繋がる重要な要素だと捉え、irohaは女性たちに安心してお使いいただけるセルフプレジャーアイテムを開発しました。
(2023年3月3日株式会社TENGAのプレスリリースより)
さらに快感を求めることの権利やセルフプレジャーの効果に関する情報を発信することで、心理的安全性が保たれた環境で、女性が性について自由に語り合える社会の醸成を目指して参りました。
昨今、少しずつ一般女性誌でのセルフプレジャーに関する特集も増え、「女性の性」に関する世の中の受け止め方がポジティブに変わってきました。そんな今だからこそ、「社会の公器」とされる新聞にて、改めてirohaの想いを発信し女性のエンパワーメントに寄与したいと考えました。
なお、今回の広告出稿にあたっては同社が新聞社に相談したところ実現したもので、「読売新聞社内にて女性社員を中心とした熱心な働きかけが実を結んだ」としている。