コロナの流行によって、家族やパートナーと過ごす時間が多くなった今日この頃。ケンカが増えた、という人もいるかもしれません。また、生理のときはなおさら自分の気持ちや体調を伝えるのはパワーのいることですよね。
そんな中、ピアノニマス/南川朱生さんがTwitterに投稿した、ある“プレゼン資料”が話題になっています。
「産後、排卵痛やPMSがあまりに酷く、夫と娘(5)に状況説明&話し合いするためのプレゼン資料を作りました」
幼い子どもや男性にも伝わりやすいように漢字はなるべく使わず、イラスト付きで、女性の身体の特徴、排卵痛、生理のしくみ、PMS、生理中の症状まで解説できる資料を作成したピアノニマスさん。
家族みんなで学ぶ身体のこと。まるで絵本のようなリズムで理解の手助けに
※いらすとや規約の関係で抜粋した形で掲載しています。
女性は、卵巣の中に「卵胞」のもと(原始卵胞)を持って生まれてきます。
「排卵期」も調子が悪い!
「排卵」についても解説しているピアノニマスさん。
ホルモンバランスが急激に変化する排卵期は、体調不良が起こりやすい期間です。
排卵が起こると、子宮内膜(イラストでは「たまごのベッド」)が厚くなります。イラスト付きだと、イメージがわきやすいですね!
そして、ついに過酷な“血を出す準備”と生理が始まります…
個人差がある生理中の体調不良。
初潮を迎える年齢は平均すると12歳前後と言われています。
PMS、生理中の不調、初潮まで。5歳の娘さんも、やがてくる生理に心の準備ができそうですね。
一緒に生活しているからこそ、家族の協力が必要になった
なぜ、家族へ生理に関するプレゼンをしようと思ったのか。
ピアノニマスさんによると、コロナ禍によって家族との時間が増えたことがきっかけだったと言います。
「これは商品でもなんでもなく、コロナでテレワークになり、狭い家の中で家族 3人が超・密になってしまい、ケンカが増えたわが家が、毎日を円満に過ごせるように作った個人的なものです。決して、『女の大変さを分かりなさい!』という意図はなく、コロナのせいで家族の協力を得ないと日々のことが回らない状況になった、という感じです。この資料をダウンロードしてくださった方のおうちが、少しでもハッピーになりますように」
※ツイート上のPowerPointのリンクの期限は、2021年3月末日までを予定とのこと。
ツイートへの反響
ピアノニマスさんのTwitterをのぞいてみると、「とても分かりやすい」「こんな風に授業で教えてほしかった」「男の子にも女の子にも読んでほしい」という声も届いていて、上手く言葉にしづらい生理や身体のことを話せる材料になりそうです。
また、ピアノニマスさんは寄せられた反響に対し、「人によって状況はさまざまで、なかには生理を隠したいと思う人・ご家庭もあると思います。今回わたしが作成したプレゼン資料は、ご自身の状態に合わせて改変しつつ、参考になれば嬉しいです」とのこと。
理解は、歩み寄りのきっかけになる
約50歳まで続くと言われている生理。
コロナが収束し元通りの生活が戻っても、わたしたちと生理の付き合いは果てしなく長いです。
生理のこと、そのときの身体の状態を家族で知っていれば、この先、そっとしておくことも、そばにいて支えてあげることもできる。
ピアノニマスさんのツイートは、家族の歩み寄りをそう後押ししてくれます。
画像を提供いただいた方
鍵盤ハーモニカ研究家・奏者 ピアノニマス
日本を代表するプロ鍵盤ハーモニカ奏者として、全国各所で鍵盤ハーモニカのパフォーマンス公演、および講習セミナーやワークショップ、イベントを多数実施。大学での講義やメーカーPR、論文インタビュイー、関連パーツ類の開発支援、アジア各国への楽器支援など、鍵盤ハーモニカの普及と発展を目的に幅広く活躍する。東京都公認パフォーマー。CD 9作品リリース。
・参加作品:安達祐実主演ドラマ「捨ててよ、安達さん。」片桐はいり主演先付映画「もぎりさん」等。
・出演/掲載:アンジャッシュ渡部建ナビゲートラジオ「J-WAVE GOLDRUSH」世界的ラジオ番組「ClassicFM(英国)」他、TV、新聞等。