少しずつ春の足音は聞こえますが、まだまだ寒さが続くこの時期。あったかい食べ物が恋しい日はありませんか。
今回ご紹介するのは、塩麹と鶏肉のだしが効いたやさしい味わいのフォーです。
パスタと違い、米粉が原料のフォーはグルテンフリー。最近ではスーパーでも手に入りやすいアジア食材のひとつです。お店で食べると、うま味調味料の味わいが強く、ちょっとしょっぱい。なんてことも。
今回は発酵調味料の塩麹と、鶏肉のだしを活用してやさしい味わいのフォーを作ってみましょう。

鶏肉の中でも比較的ヘルシーな部位のむね肉を使うことで脂質も控えめに。腸内環境に優しく、塩分も控えめな発酵調味料の塩麹を使うことで、旨みもしっかり、むね肉もしっとり。
自然に最後までスープが飲み干せるやさしいスープは、まだまだ冷える身体を、内側からポカポカにしてくれます!
<材料(1〜2人分)>
A:
- 鳥むね肉 1枚
- 塩麹 大さじ1
B:
- 水 800㎖
- 酒 50㎖
- 生姜スライス 2枚
- 乾燥フォー麺 100g
- 塩麹 大さじ2
- ナンプラー 大さじ1
- 玉ねぎスライス 1/4玉
- ミント 4束
- パクチー 1束
(下準備①)

(Aの材料)鶏むね肉は、フォークで表面を刺し、ジップロックなどに入れ、塩麹大さじ1をもみ込み漬け込んでおきます。最低でも20分ほど。一晩ほど漬け込んでおくと肉がしっとり柔らかくなります。

鍋にBの材料とジップロックで漬け込んでおいた塩麹と鶏むね肉を入れて、中火でふつふつと沸騰するまで火にかけます。

途中、アクが出てきたらしっかりとっておきましょう。沸騰したら、火を弱火にして6分ほど煮込みます。

煮込み終わったら、火を止め鍋に蓋をして20分ほどそのまま鍋に鶏肉を入れたままにして余熱で熱を通しておきます。
(下準備②)

鶏むね肉を待っている間に、フォーをぬるま湯(材料外)につけておきます。20分ほど、つけて麺が柔らかくなるようにしておきます。

鶏むね肉を取り出したら、鶏むね肉を茹でた鍋の茹で汁に、柔らかくなったフォーを入れて茹でていきます。

フォーを茹でながら、塩麹とナンプラーを加えて味を整えます。麺が柔らかく茹で上がったら、器に麺とスープを盛り付けましょう。

器に、薄くスライスした玉ねぎをのせていきます。これからの時期は、新玉ねぎのシーズン。辛味が少なく食べやすいのでスライスしてそのままのせます。

食べやすいサイズにカットしておいたパクチーやミントなどのハーブや香味野菜も盛り付けていきます。パクチーやミント以外にも、万能ネギやそのほかハーブなど香りが強いものをたっぷり乗せるのがおすすめです。
ハーブがなかなか手に入らないという場合には、水菜やルッコラなどの一般的な葉野菜、菜の花や小松菜なども相性がいいです。

鶏肉は、食べやすい厚さにカット。肉に赤い部分がないかを確認して、のせていきます。
万が一、赤い部分が残っているようだったら、熱が完全に入りきっていない証拠。再度、スープの中で茹でるまたはレンジでチンするなどして、しっかりと熱を通しておきましょう。
最後にライムを添えて完成です。食べるときにキュッと絞れば、爽やかな香りが食欲をそそります。ライムがない場合は、レモンでもOK。

<作り方>

- (下準備①)鶏むね肉にフォークで穴を刺し、ジップロックなどの袋にAの塩麹大さじ1と一緒に入れてもみ込み、漬け込んでおく。20分〜ひと晩程度つけておく。
- 鍋にBの材料と1の鶏むね肉、ジップロックに残っている塩麹も一緒に入れてふつふつと沸騰するまで火にかける。途中、あくが出たらしっかりと取り除く。
- 沸騰したら、弱火にして6分煮込んでから火を止めて、鍋に蓋をして20分余熱で肉に熱を通しておく。
- 3の鶏肉を待っている間に、ボウルにぬるま湯をたっぷり入れて(材料外)、フォー麺を入れて20分程つけておく。少し硬めに柔らかくなったらぬるま湯からあげておく。
- 3の鶏肉が20分経ったら鍋から取り出す。茹で汁が残った鍋を火にかけて、沸騰させる。沸騰したら、4のフォー麺の水を切り鍋に入れて茹でる。
- 塩麹大さじ2とナンプラー大さじ1を加えて、味を整え、茹で終わった麺とスープを器に盛り付ける。
- スライスした玉ねぎ、食べやすいサイズにカットしたパクチーとミント、食べやすい厚さにカットした鶏むね肉を盛り付ける。仕上げにカットしたライムを盛り付けて完成。