Ba-Vulva(ばあばるば)は、外陰部の構造を楽しく正しく理解し対話するためのパペットです。
情報を知るだけでなく、対話をすることで、大切な人たちと健やかな日々を過ごしてほしいという想いがあり、セクシュアルウェルネス、ウェルビーイングな社会に寄与したいと思っています。
<Ba-Vulva Friend>と題して国内外で国内外のセクソロジストや性教育関係者など、セクシュアルウェルネス業界で活躍する方々にインタビューをしていきます。
今回は、2024年11月に開催されたドイツのプレジャーブランド「ウーマナイザー」と渡辺直美さんのコラボイベントに潜入。ウーマナイザーのBrand ManagerのKiraさん、 ソーシャルメディアチームリーダーのKata Pálさん、日本PRマネージャー広報 小澤美優(以下Miyu)さんに話を聞きました。

ウーマナイザーと渡辺直美さんのコラボアイテムについてはこちらをご覧ください。
ウーマナイザーと渡辺直美がタッグを組んだ理由とは?
MISA:ウーマナイザーと渡辺直美さんがコラボレーションすることに驚きました。これまでは歌手のリリーアレンさんなどとコラボしていますが、渡辺直美さんをコラボパートナーに起用した理由は?
Kira: 私たちが渡辺直美さんと一緒にコラボをしようと決めたのは彼女はすごく大胆で、明るくて、楽しい方です。セルフラブや女性のエンパワーメントを大事にしていて、それがまさにWomanizerが目指すところなんです。だから、私たちにぴったりのパートナーだと思います。
Miyu:最近、女性の性に関する情報が増えてきていますが、それでもまだ「性=いかがわしい」というネガティブなイメージを持つ人も多いと思います。
罪悪感や恐怖感、プレッシャーを感じて周りに相談できず、ひとりで抱え込んでしまう女性が多いように感じていました。
ウーマナイザーとして何ができるかと考えたとき、こうした女性たちに寄り添い、性についてポジティブに伝えることが大切だと思いました。ファンの方々と交流を深め、ポジティブでまっすぐなメッセージで多くの女性たちに寄り添ってきた渡辺直美さんのお姿を日頃から拝見しており、非常にマッチしていると感じ、今回コラボのお話をさせていただきました。

外陰部の構造を理解することの大切さとは?
MISA:ばあばるばは、女性の外陰部について正しく、楽しく学ぶパペットです。女性の外陰部の構造について学ぶのは大事だと思いますか?
Kira: 女性の体についての理解を深めるために外陰部について学ぶことはとても大切です。自分の体を知り、何が心地よいのか理解できるようになります。
Miyu:カラダのことは自分のことなのに、分からないことが多いですよね。
特に、女性の外陰部のように日常的にあまり目にしない場所については、学校でも詳しく教えてもらえないし、謎に包まれていることが多いです。
例えば、デリケートゾーンケア製品を使い始めたとき、どこをどう塗ればよいのか分からなかった経験はありませんか?
正しい知識を身につけることで、ケアの方法や自分のカラダの健康状態、変化にも気づきやすくなり、病気を早期に発見する可能性につながると思います。
女性にとって、外陰部の構造について理解を深めることは、健康で充実した生活を送るためにとても大切なことだと思います。
MISA:Ba-Vulva(ばあばるば)は女性の体を知るのに役立つと思いますか?
Kira: はい、Ba-Vulva(ばあばるば)はとても役に立つと思います!みんなが使える画期的なツールだと思うので本当に素晴らしいと思います。
Miyu:外陰部の写真や図形だと、生々しく感じたり、抵抗に感じたりする女性も多いと思います。
ばあばるばは、落ち着いたカラーと「パペット」というユーモアのある可愛らしさを兼ね備えているので、抵抗感が薄れ、みんなが楽しく女性の外陰部について学ぶ機会を増やせると感じています!
Instagramアカウント凍結からの復活と変わらない想い
MISA:Ba-Vulva(ばあばるば)は、適切な情報を楽しく伝えたいと思っています。ウーマナイザーでは、インスタグラム等で楽しい情報を発信されています。どのような想いで発信されていますか?
Kata:ウーマナイザーのインスタグラムを運用するにあたって、心掛けていることは「楽しみながら、学べる」コンテンツを作ることです。
セルフプレジャーは健康のためだけでなく、自分のための大切な時間であり、楽しいものであることを伝えていきたいです。
ウーマナイザーの基盤となる女性の「クリトリス」について教える性教育的なコンテンツもあれば、ウーマナイザーとクリトリスの着ぐるみをスタッフが着用したりして、ユーモアのあるコンテンツも制作しています。
何より、運用している私たちが楽しんで発信することが大切だと感じています。
MISA:情報発信をする際に気を付けていることや苦労していることがあれば教えてください。
Kata:インスタグラムでは、プレジャートイブランドに限らず、「性」について情報発信するアカウントに対して厳しい規制があります。
ウーマナイザーでは、さまざまな体型のモデルを写真に起用しているのですが、体の曲線が強調されたものや、体毛を含む写真はインスタグラムに削除されやすい傾向があります。
ボディポジティブやセクシャルウェルネスについて情報を発信したくても、規制がますます厳しくなっているため、以前よりも難しくなっているように感じています。
実際、2023年にウーマナイザーのアカウントが凍結されたことがありました。これを受けて、アカウントの復旧を呼びかける #UnmutePleasure キャンペーンを実施し、10万人以上のフォロワーとファンがアカウント復旧のリクエストをインスタグラムに送ってもらったおかげで、無事アカウント復旧に成功しました。
ウーマナイザーのアカウントがどれだけの人に必要とされているか再認識してもらう機会になったと思います。
アカウント凍結を経験したから規制に引っかからないように工夫するのではと思われがちですが、そうしてしまうと、ウーマナイザーが届けたい思いが届けられなくなってしまうので、引き続き以前とは変わらないアプローチで運用しています。
MISA:最後に、こんなことしてみたら?など、ばあばるばにアドバイスやメッセージをください!
Miyu:プレジャーグッズの使い方について教える際は、どうしても生々しくなりがちなので、不快に思われないようにポップにどう伝えられるかが重要になってきます。
外陰部をはじめ、わたしたち女性のカラダには、まだまだ知らないことがたくさんあると思います。
そして、それを学べる場所が限られているのが現状です。
ばあばるばには、性やカラダの悩みを抱える女性たちと専門家をつなぐ場所となり、女性のカラダと心に寄り添う存在になってもらえると嬉しいです。
ウーマナイザーには、セクソロジストであり、ユーザーリサーチ責任者でもあるエリザベスさんがいます。
女性をサポートする素敵なお取組みを、ばあばるばと一緒にできたらいいですね!
Misa:ありがとうございます!私たちも楽しみにしています!
本記事はランドリーボックスが制作している性教育パペット「Ba-Vulva(ばあばるば)」の公式サイトの記事を一部編集の上、転載しています。