ランドリーボックスは、先日Twitterでセルフプレジャーと睡眠に関するアンケートを実施。164名の回答が得られた。

約70%の人がセルフプレジャーによって「寝つきがよくなった」と回答。

また、ランドリーボックスが実施した別のアンケートでも、「睡眠のパフォーマンスが向上した」という声が寄せられた。

そのアンケートでは138名中38名が「セルフプレジャーで寝つきが良くなった・睡眠の質が上がった」と回答。

中にはセルフプレジャーを「睡眠を良質なものに出来る手段」と回答する人(50代)も見られた。

たしかにセルフプレジャーによって良質な睡眠を得られている人がいるようだが、科学的にはどうなのだろう。

精神科医の鹿目将至(かのめまさゆき)先生に「睡眠とセルフプレジャーの関係性」について聞いてみた。

プロフィール

鹿目将至

精神科医。1989年、福島県郡山市生まれ。日本医科大学卒業。現在、愛知県内の病院に勤務。『1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ 』や『「もうもたない…」折れそうでも大丈夫』を出版。「気軽に生きる」をモットーに活動中。

ストレスホルモンを抑えることが研究で示された

ーー医学的観点から、セルフプレジャーにより寝つきが良くなることは、関連性があると言えますか?

鹿目:まず、不眠は成人の35〜45%ほどが悩まされる症状です。

数ある精神疾患の中でも最多の病として不眠症が挙げられ、年齢を重ねれば重ねるほど、脳機能の低下により満足な睡眠が得られにくくなります。

また、私が勤務している病院では、現代のストレス社会を反映して成人で不眠を訴える人は、以前よりもはるかに増えています。

セルフプレジャーと睡眠の関係について、セルフプレジャーにより睡眠の寝入りやすさ、深さ、長さともに改善しやすくなることが研究で示されています。

ーー要因としては何が考えられますか?

鹿目:さまざまな要因が考えられますが、今回は大きく3つを挙げます。

一つ目は、「コルチゾールの分泌を抑える」ことです。

ミシガン州立大学の研究によると、セルフプレジャー等によるオーガズムの体験はストレスホルモンのひとつであるコルチゾールの分泌を抑えることが示されました。

コルチゾールは一般に、血糖を維持することや肝臓における糖新生を促進するため、朝に高い値となり、日中使用されて、夜になると低下していきます。寝ている間は食事をしたり、ストレスに晒されることがないため、必要がないということです。

しかし、夜になってもストレスを抱えていると、コルチゾールが分泌され続け、睡眠を妨げる結果となります。

セルフプレジャー等によるオーガズムの体験により、コルチゾールが抑えられ、より寝つきやすく、睡眠を得やすい体質になると考えられています。

オキシトシンとエンドルフィンにより、多幸感、安心感、満足感が得られる

photo by Unsplash

鹿目:二つ目は「オキシトシンとエンドルフィンが分泌される」ためです。

セルフプレジャー等によるオーガズムの体験で、分泌されるホルモンが二つあります。それは、オキシトシンとエンドルフィンです。

オキシトシンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、同時に抗うつ作用や抗ストレス作用を持ちます。また、女性の妊娠、出産、授乳時に分泌量が増えることから「愛情ホルモン」という別名もあります。

より健康的に、愛情的になれるのがオキシトシンの効果なのです。そしてオキシトシンの分泌により、もう一つの幸せホルモンであるセロトニンの分泌も促進されます。

ーーオキシトシンは妊娠・出産関連では聞いたことがありますが、セルフプレジャーでも分泌されるとは知りませんでした。

鹿目:そうなんです。二つ目のホルモンのエンドルフィンはオーガズムにより分泌され、鎮静系のホルモンといわれます。

脳内報酬系に作用し、モルヒネの数倍の効果を持ち、「脳内麻薬」の別名があるほど多幸感をもたらします。同時に心を鎮める効果もあり、幸せに満ち足りた感情と安心感をもたらします。

オーガズムに達しオキシトシン、エンドルフィンが分泌されることにより、多幸感、安心感、満足感が得られた結果、睡眠に入りやすくなる、睡眠の量質ともにアップする、という仕組みです。

ーーセルフプレジャーによって、さまざまなホルモンが分泌されていたのですね。最後の要因は何でしょうか?

鹿目:最後は、「一回のオーガズムで約80kcal程度のエネルギーを消費する」とされています。

もちろん男女差や個人差もありますが、これは約30分のウォーキング運動に相当します。

一日1時間程度のウォーキングが医学的に健康習慣として推奨されていますが、デスクワークやリモートワークが中心となった現代において、なかなか運動量を維持することができません。

日中の運動不足により、寝る前にも体力が残っている状況になりがちです。

するとスムーズな睡眠が得られにくくなります。セルフプレジャーによるカロリー消費は、軽度な運動をした状態と同じ体の状態が生じ、より睡眠が得やすくなると考えられます。

セルフプレジャーで「副交感神経が優位になる」ため、安眠しやすくなる

ーーたしかに適度な疲労感があります。また、他に「オーガズムの後は副交感神経が優位になり、入眠しやすい・熟睡できる」という情報も見たことがあるのですが、こちらは本当なのでしょうか?

鹿目:これは本当です。オキシトシン分泌後、副交感神経優位となりますので、セルフプレジャーによっても同様の効果が期待でき、安眠しやすくなります。

また、軽度の運動後のような疲労感、満足感により、自律神経が整うことでも副交感神経が優位になります。

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参考:性交によるオキシトシン分泌効果

参考:性交によるエンドルフィン分泌効果(厚生労働省健康情報)

参考:性交によるエンドルフィン分泌効果(運動ストレスが脳内のβ-エンドルフィンの発現に及ぼす影響)

参考:オキシトシン分泌後、副交感神経優位となり、癒し効果が生じる(身体接触による、こころの癒し)

参考:オキシトシン分泌後、副交感神経優位となり、癒し効果が生じる(皮膚感覚と脳)

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ランドリーボックスでは、定期的なアンケートを実施しています。

現在は、「カラダの相性」をテーマにアンケートを実施中。みなさんのご意見をお聞かせください。

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