2020年2月25日イギリスのスコットランド政府が、「必要とするすべての人」への生理用品の無料提供を義務付ける法案を決議した。BBCなどが報じた。

<2020年11月25日追記>
2020年11月24日、スコットランド政府は、本法案を制定。CNNなどが報じている。今回の法律に基づき、スコットランドでは、学校や大学といった公共施設で生理用品を無料で入手できるようになる。

こうした法案が制定されるのは、世界で初めて。無料提供を徹底させる役割は、各地の自治体や教育機関が担う。

スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相は、「この画期的な法案が可決され、スコットランドが世界で初めて、必要としているすべての人に生理用品を無料で提供する国になります」とTwitterに書き込んだ。

スコットランドは2017年、世界で初めて生理用品の無料化事業を試験導入した地域。その後、本格実施に踏み切り、これまでは小学生〜大学生向けに生理用品を無料で提供してきた。今回の法案により「生理用品を必要としているすべての人」が対象になる。

低収入で生理用品が買えない「生理の貧困(period poverty)」という課題に、世界で最も早く対応を試みたのがスコットランド。

日本では「生理用品を軽減税率対象に」という署名活動が一部で実施されているものの、「生理の貧困」に対する動きはまだ少ない。

今回のスコットランドの事例が、あらゆる国と地域の「生理の貧困」対策への後押しになるか。世界の動きに注目したい。

UPDATE:2020年11月25日 英スコットランドの生理用品に関する情報を追記しました。

ランドリーボックスでは、「生理の貧困」に関する国内外の情報を集めています。自治体や教育機関、企業、団体などが取り組んでいる施策、無料配布が行われている地域など情報をお持ちの方はぜひ、こちらのフォームにご記入ください。

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