オーガニックナプキンのパイオニアが来日

はじめまして。OliviAです。

2019年10月17日に世界初のオーガニック&ナチュラル生理用品メーカー「ナトラケア」の創業者であるスージー・ヒューソン氏の来日セミナーに参加してきました。

愛用している生理用品の創業者のお話を聞けるのは、めったにないチャンス! どんなブランドストーリーが聞けるのか期待が高まります。

Laundry Box

その前に、私の生い立ちと生理用品遍歴を紹介させてください。

私は港町で育ち、ひいおばあちゃんは海女。小学生から水泳を始め、高校時代は海を泳ぐ遠泳部に所属。大学時代はフィットネスクラブで水泳インストラクターをしていました。ダイビングスポットを泳ぐのも好きで、海に入ると自分のルーツに繋がるような感覚になります。

部活や仕事だと生理日でもプールに入るため、生理用品は長年タンポンを愛用してきました。その後、布ナプキンを経て、今は月経カップ、経血吸収型サニタリーショーツ、ときどきオーガニックの使い捨てナプキンを使い分けています。

使い捨てナプキンが必要になったのは結婚してから。夫は、献血は大丈夫なのに、つけ置きしている布ナプキンのバケツの経血をうっかり見ようものなら、「痛そう…」と引いてしまうタイプ。夫婦生活を維持するために、生理用品の選び方が変わりました。

使い捨てナプキンはナトラケアのナプキンを選びました。「せっかく使うなら、オーガニックの方がデリケートゾーンに優しいだろう」とスキンケアを意識したためです。

ナトラケアのナプキンは、痒みや炎症を引き起こす可能性がある香料、プラスチック、合成物質不使用。

「体によさそう!」という自愛のためのオーガニックチョイスが思わぬところに繋がっていることに気づくことになります。

女性の健康と環境保護のためのソリューションとしての生理用品

ナトラケア社は1989年にイギリスでスタートしました。創業者のスージーさんは、もともとは環境保護の活動家。日々使い捨てられる大量の生理用品が地球環境へ大きな負担がかかっていることを解決したいと考えていました。プラスチックを含む生理用品は、年間約450億個(!)廃棄されているそうです。

そしてたどり着いたのがオーガニックコットンと自然素材で作る生理用品。環境保護の個人活動としてナトラケアが誕生したこと、これは初耳でした。

Laundry Box

スージーさんは、女性の健康と地球環境のために製品を進化させていきます。

1995年には、ナトラケアのすべての生理用品がプラスチックフリーとなり、生分解可能になります。一見プラスチックに見える個包装資材はとうもろしでんぷん由来のビオフィルム(なんか、おいしそう)。

コンポストに捨てれば土に還り、燃やしてもダイオキシンが発生しません。

スージーさんによると「当時はGoogleもない時代。ナトラケアは口コミで広がっていきます」。そして現在、世界80カ国以上で販売されています。

ナトラケア社のオフィスは、100%再生可能エネルギー(ソーラーパネル)を使い、オフィスの外にはスタッフが育てている菜園があり、気兼ねなく話せる場づくりをしているそう。

キレイな海を守るために

Laundry Box

ナトラケアは、生理用品ブランドとして初めて“1%FOR THE PLENET”に加わりました。

“1%FOR THE PLENET”は、売り上げの1%以上を、承認された環境保護団体に寄付する非営利団体。2018年にはナトラケアは16万ポンド(約2200万円)以上を寄付しています。

ナトラケアの生理用品を購入して自分のために使うことが巡り巡って、プラスチックフリーの海に繋がるんです。

マリンスポーツをされている方にナトラケアの愛用者が多いというお話もうなずけます。
私が青春時代に泳いだ海、ひいおばあちゃんが潜っていた海のためにも、「これからもナトラケアの生理用品を買おう!」と心に決めました。

環境に配慮しながら、使い捨てナプキンを提供

質問タイムでは、会場から「プラスチックごみを出さない生理用品という選択なら、繰り返し洗って使える生理用品もありますが、なぜ使い捨てにこだわっているのですか?」という質問がでました。

スージーさんは、「1998年に繰り返し洗って使える月経カップ『ムーンカップ』が登場し、布ナプキンは他の女性の環境団体が取り組んでいたので、競合しないようにしました」と答えていました。

さらに、「人生で一番大切にしていることは?」という質問には「empathy(エンパシー)」と回答。

ちょうど私はイギリスのライフスキル教育について書かれている「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(ブレイディみかこ著)を読んだばかりで、本に出てきたキーワードが「empathy」でした。

イギリスではempathyは、「誰かの靴を履いてみること」と表現されるのですが、「他人の立場に立ってみる」という意味です。

スージーさんの心意気に「生理用品のセミナーでこんなに胸が熱くなるなんて…」自分でも驚きました。

これから生理用品を使うときには、カラダのことだけでなく、私たちの地球環境についても考えていきたいと思います。

Laundry Box

New Article
新着記事

Item Review
アイテムレビュー

新着アイテム

おすすめ特集