自分の「性感」について考えたことありますか?
これまでのコラムでお伝えしたように48歳まで処女だった私は、女性向け風俗の扉を叩くことで、自分の「性感」に向き合うことになりました。
自分は何に興奮をして、何で快楽を感じて、そして気持ちよくなるのか…。
今回は「私が自分の性感を知るまで」をお話しします。
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前回のコラムでお話ししたように、処女を脱するまでセルフプレジャーを頻繁にしてきた私。それなりに自分の気持ちのいい場所=性感帯はわかっているつもりでした。
しかし、女性向け風俗のセラピストと初めて肌を重ねることで、自分では気づかなかった性感を少しずつ知ったのです。
例えば、私はセルフプレジャーのときは、クリトリスを触ったりすることで気持ち良くなることが多いですが、男性と行為をするときは、直接性器などに触れることではなく、唇にキスをしたり、背中を優しく撫でられたり、耳を舐められたりすることで興奮することがわかりました。
それは、自分ではない他人から触れられることでしか体験できない性感だったので、これまで気づかなかったのです。
そうやって他人と肌を触れ合い、性的に興奮したり、快楽を感じたりすることに気づいた私でしたが、その後に出会った1人の男性が、私の新しい扉を開けたのです。
それは、自分が「M(マゾ)」だということ。
その男性とは、マッチングアプリを介して出会いました。一度きりの関係でしたが、そのたった一回のセックスが、私の中のMの気質を目覚めさせてしまったのです。
それまで、自分は「Mではない」と思っていましたが、彼のあとに出会った人とのセックスでは、何か物足りなくて満足できないことに気づいたのです。
それは、自分のMの部分が満たされていなかったからなのです。
性感を知ることは「自分を知ること」
自分の性感を知ることは、自分を知ることでもあると思います。
自分自身が、何をされたら気持ちいいと感じるのか、何をされたら嫌だと思うのか、そしてどういう行為が好きなのか。それらを知ることは、自分の体と向き合うことに繋がるのです。
自分がセックス中のプレイとして「責められる」と、とても興奮することを経験を通して知ることになりました。
「ああ、私って実はこういう行為が好きなんだな、気持ちいいのだな」と知ったことにより、さらに自分自身をもっと知りたいと思えるようになったのです。
そして、もう一つ大きな変化もありました。それは、セックスの相手が、何をしたら興奮して、気持ち良くなってくれるのか、嫌な行為は何か、一緒に心地よい時間を過ごすにはどうしたらいいのかを考えるようになりました。
パートナーと性感について話し合うことのススメ
よく「セックスレス」の話を聞きます。
なぜレスになったのかは、それぞれのパートナーとの関係性もあるので一概には言えませんが、お互いのセックスが合わなかったことや、セックスについてオープンに話していないということもあると聞きます。
これは私の知り合いの話ですが、自分はもっと激しい行為が好きなのに、パートナーは優し過ぎて物足りないし、性欲の強さも合わなくて、いつの間にかセックスをしなくなってしまったと、いうことを聞きました。
彼女に「パートナーとそのことについて話し合ったのか?」と聞いたら、「話し合ったことはないし、そんなこと言えない」というのです。
このような自分の性的嗜好について話し合えていないことが、実はセックスレスに繋がっているのでは?と思ったのです。
その後、彼女に「勇気を出してパートナーに話してみたらいいと思う」と伝えたところ、彼女は思い切ってセックスについて話し合ったと言います。
セックスレスからは脱せてはいませんが、お互いが腹を割ってセックスについて話せたことで、少しずつ関係性が良くなってきたそうです。
前の項目でもお伝えした通り、自分の性感を知ることは、自分自身を知ることであり、そして自分の性感を知ることで、相手の性感を知ることにも繋がるのではないでしょうか。
相手を知ることは、パートナーシップを築いて行く上でとても大事なこと。それは、セックスにおいても同じだと思うのです。
お互いの性感やセックスについて、ざっくばらんに話し合える。
そんなパートナーシップを築けたら、最高ですよね。
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