30代も半ばに差しかかり、生理のたびにかゆみやムレに悩まされるようになりました。これまでと同じものを使っているのに、なにかが違う。
そう思いながらもこれといった原因は思い当たらず、命に関わる問題でもないし……と、喉元すぎれば的に放置していたのですが、ある日なんとなくTwitterを眺めていると「流せるナプキン」についての話題が。
節水トイレの影響で「流せない」
それがこちらの商品『セペ 肌にやさしいナプキン』です。でも、パッケージのどこにも『流せる』って、書いてないじゃん! それもそのはず、こちらの前身の商品名が『流せるナプキン』だったそう。
セペのサイトによると、「生理用品は血液を吸収する“医薬部外品”。流せたほうが、環境衛生的にもいいはず」とのことで約35年もの間ロングセラーを誇っていたそうなのですが、近年の「節水トイレ」の普及とバッティング。
それまでは水洗トイレの「大」の水量にあたる10〜12リットルで流せる仕様だった本商品ですが、節水トイレの水量だと流しきれないかもしれないとのことで、廃盤となったそうです。
最近話題の海洋プラごみ問題などと照らし合わせて考えると、パッケージまで流せる水溶性のナプキンは、環境に非常にいい……でも一方で、そもそも節水タンクで水を節約するのも環境にはいいことだよな……。この状態「こっちを立てればあっちが立たず」!? 環境改善における「イノベーションの渋滞」が起こっているのかもしれません。
残ったのは「素材のよさ」
「流せる」と謳えなくなった本商品ではありますが、シンプルなつくりなのは事実。肌に当たるシートの約85%が天然由来素材ということで、流せる/流せない問題を差し置いても非常に心地いい。
ムレない、かぶれない。大げさかもしれませんが、これまで使っていたナプキンはチクチクしていたのかも? と感じるほど、ふわりとしたつけ心地で、こんなに違うものなのかと驚きました。
こまめに取り替えるのが◎
ただそのぶん、欠点も。パッケージも紙でできているので、つくりがもろい。ポーチの中に入れておくと、日々の移動の衝撃だけで端がめくれてしまうことも。
ナプキンの装着面は吸収力を誇っているタイプではないので、ふわっと繊維が裂かれます。経血の多い方は、取り替えのタイミングを早くしたほうがいいかもしれません。
私はそれほど多いタイプではないのですがそれでも2日目などの量が多い日は、3〜4時間つけるとちょっと心配になるくらいでした。そもそも長時間のつけっぱなしはカラダにもよくありませんので、こまめに取り替えることを意識しています。
そんなトレードオフな部分を差し引いても、つけ心地が良いし、質素でシンプルなたたずまいや、他メーカーと同じくしっかりピンクリボンにも参加しているという企業態度にも好感が持てます。
これを使うために、いつもより多くナプキンを持ち歩くことになっても、交換するペースが早まってもいいと思える商品です。
- 肌触り ★★★★★
- フィット感 ★★
- 漏れない安心感 ★★
- においが気にならない ★★★
- ムレが気にならない ★★★★
- デザイン ★★