新婚生活。夫は「シェフ」で、私は「ダスキンちゃん」
結婚して半年になる我が家。
新型コロナウイルスの影響を鑑み4月に予定していた結婚パーティーは延期したのですが、「まあ、いつ開催しても楽しいよね」という大らかな気持ちで毎日を過ごしています。
友人たちに羨ましがられるのが、夫の手料理。
うちは夫が料理担当で私が掃除や洗濯担当なので、お互いを「シェフ!」「ダスキンちゃん!」と呼び合っています。
年配の方に夫が炊事担当だと話すと驚かれることが多いのですが、私が作るうす〜い味の料理より、自分の好きなものを食べたいという彼の希望です。もともと彼は料理が趣味ですし、むかごや牡蠣、栗といった旬の食材で炊いた土鍋ごはんを食べられるのは私も幸せで、適材適所です。
休日のゴールデンコースは、ゆっくり起きて、親愛なるスーパー・オオゼキへ。珍しい食材にワクワクしたり、奇妙なふりかけに笑ったり。夫の作るお昼ご飯を食べ、映画を観たり本を読んだりし、夕方になると銭湯へ行くのです。
たぶんおじいちゃんおばあちゃんになっても、こんな生活をするんだろうなと思います。
夫に頼んだおつかい。「多い日の昼用(羽つき)」
ある日曜日。
私は朝から生理痛がひどく、薬が効くまでベッドで横になっていました。ひとりスーパーに出かけた彼から「何かほしいものある?」とLINEが。
そういえば、ナプキンを切らしていた。彼はたぶん「恥ずかしい」とか「なんで俺に頼むんだ」なんて言わずに買ってきてくれるだろうなと考え、思い切ってお願いしたのです。
「多い日の昼用(羽つき)をひとつ頼みます」
すぐに「OK」というスタンプが。
ホッとしたと同時に、頭に浮かんだのはドラッグストアでじっとナプキンの棚を見る彼の姿。
商品の多さに困ってるかな……。
もし居合わせた女性の方がいたら、どうか優しい目で見てあげてください……。
そんなことを思いました。
「メーカーはどれでもいいよ」と伝えたら、「1枚あたりの値段を割り出して、1番お得なのを買ったよ」と連絡が。
ありがとう。その頃には薬も効き始め、私も動けるようになりました。
ナプキン購入後の感想あれこれ
めでたく、ミッションコンプリートです。
感謝を伝えながら「買うの嫌だった?」と聞いたら、「嫌なわけないでしょう。でも、あんなに種類が多いとは知らなかった」と。たしかにこれは、学校で教わってこないことです。
私なりにですが、生理の概要を話してみることにしました。
まずは経血。序盤は量が多くて、だんだん少なくなっていくこと。
生理中はなるべく色の薄い服は控えて、黒っぽい服を着ること。
生理痛はだいたい、1〜3日目が大変だということ。
そしてナプキンについて。羽つき、羽なしと2パターンあること。昼用と夜用は長さと吸水力が違うこと。そのほか履くタイプとか、いろいろあんだよと。
彼「漏れるのが心配なら、いつも夜用をつければ?」
私「それじゃあ、おしりが蒸れて痒くなっちゃうんだよ」
彼「羽つきのほうがズレないで安定感があるんなら、羽なしはどうして存在するの?」
私「付け替えが楽で、価格も羽つきより安いんだよね」
異性から投げかけられる素朴な疑問は、保健体育の授業では学ばないけれど、異性を理解したいと思うときに活きてくる知識です。
生理は当たり前にあるものだから、大切な人とはもっと話したい
何気なく頼んだお使いですが、あらためて生理について話し合える場を持てたことで、生理中の私に対する彼のケアが前よりも優しくなった気がします。
痛み止めを用意してくれたり、私が担当の食器洗いや洗濯を率先して行ってくれたり。やってもらった事実も、いたわってくれる優しさも、とても嬉しい。
機会がないだけで、もしかしたら生理について、素朴に知りたがっている男性は少なくないかもしれません。
一緒にドラッグストアに行くときは、さり気なく売り場に行ってみたり、今回のように「おつかい」をお願いしてみたり、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
私は、生理という当たり前にあるものについて、大切な人ともっと話してみたい。そして彼が私に知ってほしいと思うことがあるのなら、正面から向き合いたいなと心に決めた出来事でした。