「昔ってどんなセルフプレジャーアイテムがあったのかな?」
そう疑問に思ったことは、ありませんか。
かくいう私は、あります。そして、調べていくうちに古くから存在していたセルフプレジャーアイテムの豊かさに圧倒されました。
例えば、張形(はりがた)。
一度は聞いたことがある人もいるかもしれません。挿入系のセルフプレジャーアイテムで、もっとも歴史が長いと思われます。
写真は木製ですが、他にもべっこう、牛革などさまざまな材料で作られ、かなり値が張る高級品だったそうです。
続いてこちら。浮世絵師の葛飾北斎が描いた江戸時代の性具たちです。
男性器に被せて使うものや、女性器の中に挿れる金属製の玉、媚薬など12種類の性具・性薬が描かれています。
アイテムの形や素材は変化しても、セルフプレジャーを求める気持ちは古くからずっと存在しているんですね。江戸時代の性具を見ているとそんなことに気づかされます。
こうした昔のセルフプレジャーアイテムの多くは、作り手がいなくなり入手できなくなったものばかりです。
しかし、なんと!
唯一と言っても過言ではない、現在も生産を続けているところがあるのです!
熊本にある「ひごや」さんです。
今回は、ひごやさんが手掛けるセルフプレジャーアイテム「肥後ずいき」を紹介したいと思います。
手間暇かけて作る、江戸時代から続くプレジャーアイテム
ひごやさんでは、干したハスイモの茎で作ったセルフプレジャーアイテム「肥後ずいき」を現在でも生産しています。
肥後ずいきは、細川藩(現、熊本県)から徳川将軍家への献上品であり、参勤交代の際にお土産として持っていったそうです。
もともとは保存食として献上されていましたが、それがどうしてかプレジャーアイテムとなり、大奥ではとても愛用されたそうな。
ホームページには「熊本の特産品」、「熊本伝統の品」、「大人のおもちゃ、バイブの原型とも言えます」と紹介されています。
「こ、これは!お取り寄せするしかない!」
そう思った私は、さっそく購入ページから商品選びに取り掛かります。
単品販売は12個あり、詰め合わせのセット販売もあります。
異国人、鉄兜、真珠……どれもこれも興味をそそられるネーミングです。思わず全部クリックしました(笑)。
太さや長さを選べたり、こけしに刺激が高まるであろう真珠(小さい突起物)を装飾したものもあります。
「う〜ん、どれにしよう〜」と散々悩んだ結果、まずはオーソドックスな詰め合わせを購入しようと思い「肥後美人」をチョイス。
頼んだ2日後には、届きました。
どーん!
品名に「パソコン用品」と記入して届けてくださる心遣い。中身がバレる心配は無用です。
開封して、ついに「肥後美人」とご対面。
8つの楽しみ方ができる!すごいぞ肥後ずいき
まるで贈答品のお菓子のような趣がありますね。なんと全て手作りだそう。職人技を感じます。
触ってみると、見た目よりも柔らかく膣に優しそうです。
こちらの肥後ずいき、どうやら8つの楽しみ方ができるようです。
・挿入系(2アイテム)
まずはもっとも目を引く、「こけし」と呼ばれる棒状のもの(写真左)。冒頭に挙げた張形と同じ役割を果たします。
肥後花菖蒲(写真右)は、中身にある玉を女性器の中に挿れて楽しむものです。取り出すときには、巻きつけてある紐を引っ張って出します。
・男性用(1アイテム)
男性用のアイテムも同梱されていました。ひもを男性器の根元で縛り、結び目にできた突起で気持ち良くなれるアイテム。アイテムの中で唯一、ハスイモの原形そのものをとどめています。
・指用または挿入系の刺激を高める(5アイテム)
個性あふれるこちらの5アイテムは、それぞれ指につけて使用したり、こけし本体に装着して刺激を高めてくれます。青いシートの上に乗った輪っかが2つあるものは、「肥後牡丹」といい、指につける専用のアイテムです。
使用方法は次のとおり。
1、アイテムをぬるま湯に2〜3分浸します
2、軽く水を切って使用します
指に感じる新感覚に、思わずひとりで「おー!!!!」と叫んでしまいました。
水の含み方が独特で、水に浸した後の方がふっくらとした弾力が出ます!
感動とともに「持ち方はこれで合っているのかしら?」という疑問も生まれております(笑)。
使用後ですが、衛生面の観点から「再利用は推奨しない」とのことでした。
もし再利用するなら、ぬるま湯で洗浄したあとに天日に干すといいそうです。
肥後ずいきで新たな扉を開こう
肥後ずいきが入っていた箱には、利用者の声が同封されていました。
まず、ずいきをぬるま湯に浸して水を切り、女性(40歳前半の方)にずいきのこけしを挿入します。そして、10〜20分そのままの状態にしておくと女性の方が自然といい感じになり、さらに、オモチャ等で遊ばれると発狂されるそうです。その後、何度もお買い求め頂きリピーターとなられてます。
肥後ずいきを愛用すると、新たな扉が開けそうですね。
リピーターも生まれる肥後ずいきですが、実はいつまで購入できるか見通せない部分もあります。
肥後ずいきの原料であるハスイモの農家さんが高齢化のため、年々材料の入手が困難になっているのです。今は、当たり前のようにネットで購入できる肥後ずいきですが、そのありがたい状況がいつまで続くのかはわかりません。
一回きりのアイテム。特別感があり、新たな楽しみをもたらしてくれること間違いなしです。
ぜひお試ししてみてはいかがでしょうか。
参考URL「肥後ずいき専門店」