少しずつ暖かさを感じる日も増え、春の足音が聞こえてくる季節になりました。
とはいえ、まだまだ温かい食べ物が恋しい季節。温かいもので、身体の内側から整えていきましょう。
漢方指導員の田中友也さんによると、中医学では「腎臓」が、生長・発育・老化、生殖能力や性欲といった性機能と深い関係があるとのこと。
参考:だんだんと減ってきた性欲は、「腎」が重要だった—漢方指導員にきいたおすすめ養生
寒さから「腎」が弱り、性欲の減退にも繋がりやすいこの季節は、「腎臓」を意識した食材を選んでみましょう。
栄養豊富な椎茸をさらにヘルシーにおいしく
椎茸は不溶性の食物繊維が豊富で、キノコの中でも特に優れています。
また、漢方の世界では「腎臓の働き」をサポートしてくれて性欲減退対策にもぴったりな食材なんだそう。
私たちのカラダにとってうれしいことづくしの「椎茸」。今回は、あっという間にできて簡単!そしてヘルシーにいただける椎茸レシピをご紹介します。
椎茸出汁が香る、ポカポカ椎茸の肉詰め
今回は、ホクホクの椎茸から出るお出汁も一緒に堪能できて簡単!そして、ヘルシーにおいしく食べられる「椎茸の肉詰め」を、さっぱりと蒸しスタイルでいただきます。
焼いて作ることが多い、椎茸の肉詰め。椎茸が焦げ付いてしまったり、お肉の加熱具合がわかりにくかったり・・・と、実は意外と難しい一品。
「焼き」ではなく「蒸し」にすることでよりヘルシーに、そして焦げつく心配もなく作ることができます。
〈材料(2人分)〉
- 椎茸(肉厚で少し大きめサイズのものを使う) 7〜8個程度
- 豚ひき肉 170g
- 酒 大さじ1/2
- ごま油 大さじ1/2
- 醤油 大さじ1/2
- 味噌 大さじ1/2
用意するもの
- クッキングシート
まずは、椎茸の石づきの部分を細かくみじん切りにしていきます。捨てられることが多い石づきの部分ですが、細かくすることで食感が生まれ、おいしく無駄なく食べきることができます。
ボウルの中に豚ひき肉、細かく切った椎茸の石づき、調味料を入れたらしっかりと混ぜ合わせます。ほんの少し、肉に粘り気を感じるくらいまで混ぜれば、タネはバッチリです。
あとは、椎茸のカサの裏側に肉を詰めていきましょう。
椎茸の内側にギュッギュッとタネを詰めていきます。椎茸からタネがポロッと取れてしまわないように、タネと椎茸がしっかりとくっついた状態になるように詰めると、上手に出来上がります。
大きめのフライパンに1センチほど水を張り、その上にクッキングシートの4つの端をキュッとねじって四角形状の器を作り、浮かべます。
このときに、シートの端をしっかりとねじっておくことで、蒸し終わった後、椎茸から出てくる出汁が漏れずに済みます。
ゆっくりと慎重にクッキングシートの上に椎茸の肉詰めを置いたら、蓋をして火にかけていきます。
沸騰するまで強火で温め、沸騰したらおよそ3〜5分ほど様子を見て中弱火で蒸していきます。
蒸し終わったら、ねじってある4つの端を持って持ち上げ、クッキングシート内に溢れている汁がこぼれないよう、そっとお皿まで運びます。
お皿まで運んで乗せたら、ゆっくりとクッキングシートをずらして、汁と椎茸がお皿に乗るようにスライドさせて盛り付けます。
最後は仕上げに、いりごまをトッピングして完成!肉と椎茸から溢れ出た汁が、じゅわ〜っと温かく、カラダを内側から温めてくれます。
お好みで、糸唐辛子や七味唐辛子などを振りかけるのもおすすめです。一緒に汁も楽しんでみてください。
<作り方>
(下準備)
- 椎茸の石づきを細かくみじん切りにしておく
- 豚ひき肉は冷蔵庫から出して10分ほど室温に馴染ませておく
- ボウルに、豚ひき肉・椎茸の石づき・酒・ごま油・味噌・醤油を入れて、肉にほんのりと粘り気が出る程度まで手で混ぜこねる。
- タネが出来上がったら、椎茸のカサの裏側に1を詰めていく
- 大きめのフライパンに1センチ程度水をはる。その上に、4つ端をねじって皿状にしたクッキングシートを浮かべる
- 3のクッキングシートの上にそおっと2の肉詰めした椎茸を乗せていく(肉が乗っているほうが上)。
- 蓋をして、強火で沸騰するまで温め、沸騰したら様子を見て3〜5分ほど中弱火で蒸す
- 蒸し終わったら、クッキングシートの4つの端を1箇所でつかみ、持ち上げ、お皿に乗せてそのまま汁と椎茸がスライドするように盛り付ける。
- 仕上げにいりごまをふりかけて完成。