画像=Laundry Box

【今月のお悩み相談】

27歳女性、不倫で悩んでいます。

彼は仕事で知り合った、10歳年上の男性です。出張先で一緒に行動することが多く、お酒の勢いもあり、関係を持ってしまいました。

しかししばらくして、彼には妻と2人の子どもがいることが判明しました…。けれど、彼はそのあとも普通にプライベートの連絡をしてきますし、私も彼からの連絡が嬉しくてつい返してしまいます。彼とのやりとりは仕事のプロジェクトが終わった今も続いています。

彼は既婚者で、私と長く付き合える見込みはない。そう分かっていながらも、彼と遊んだり連絡をとること、そして関係を持つことから抜け出すことができません。

そんなことを考えながら、1年以上が経ってしまいました。

「早く次のいい人を見つけて結婚したい」という気持ちの一方で、彼をまだ好きで惹かれている自分もいます。

不倫ではない恋愛を楽しむため、彼との関係をうまく断ち切る方法を知りたいです。

(27歳・女性)

相手の男性は、あなたと同じぐらい悩み苦しんでいるのか?

Photo by Erik Witsoe on Unsplash

こんにちは。露の団姫(つゆのまるこ)です。お便りを読ませていただき、本当に胸が苦しくなりました。

というのも、不倫をする男性は、妻以外の女性との関係を「不倫」というよりも「セフレ」ととらえている可能性があるからです。

そのため、あなたのお相手の男性も、もしかしたらあなたとの関係をひとつの「快楽」として楽しみ、今悩み苦しんでいるあなたに比べて彼自身は悩んだり考えたりしていないかもしれません。

「妻とは離婚を考えている」「本当に好きなのは君だけ」「俺だってこの状況はつらいよ」

このような言葉も、もしかしたら「性欲を満たしたい」という思いから言っているかもしれません。

もしそうだとしたら、そのような人のためにあなたがこれほど悩むのは、あなたの貴重な時間がもったいなく思います。また、このように悩まれる時間を、「恋煩い(こいわずらい)」と思う人もいるかもしれませんが、「恋煩い」と「不倫の悩み」は別ものです。

関係を断ち切れるよう、一緒に考えていきましょう。

不倫はお金・信頼・仕事を失う可能性がある

Photo by Terry Xu on Unsplash

では、なぜ不倫はやめた方がいいのか。

それは、不倫は「お金も信頼も仕事も失う」可能性があるからです。

もし不倫関係がお相手の妻にばれた場合、あなたは慰謝料を請求されるかもしれません。

また、妻だけでなくご自身の会社の同僚などに知られたらあなたがこれまで一生懸命に築いてきた信頼や信用を失い、処分の対象になることも有りえるのです。

さらに、もし妊娠して中絶をした場合はあなたの心と体を深く傷つける可能性もあるでしょう

彼と過ごす時間が長いほどあなたを傷つけます。仮に、今の関係を続けたとしましょう。あなたはずっとその関係に悩むかもしれない。それなのにある日突然、別れを告げられたらどんな気持ちになるでしょう。

これらのリスクを考えると、お相手の男性は、あなたがリスクを背負ってまで、そして、あなたの大切な人生をかけて付き合うような人なのか。また、お相手の男性は妻と子どもがいながら仕事関係の女性に手を出すような人です。誠実とは言えませんし、あなたの人生や時間をかける相手ではないと思います。

不倫のきっかけになった原因をやめてみましょう

Photo by Linda Xu on Unsplash

もちろん、人間にはビビッときてしまうような自分ではどうしようもできない「好みのタイプ」というものが存在します。そのため、そのような人から関係を迫られたときに振り払い断るのは至難のわざでしょう。

しかし、だからといってそのときの感情に流されてはいけません。自分の好みのタイプを1番良く分かっている自分自身が、己の心を律していくしかないのです。

好みのタイプは変えられなくても、思考や行動は変えられます

もし今後、自分の好みのタイプに出会ったときは、まずはその人が好意を寄せ恋愛関係になっても問題ない人なのか、本気になってもいい相手なのかを確かめ、そうではなかったら自分の欲を捨てましょう。それが私たち人間に与えられた理性というものです。

また、仏教には「五戒」という教えがあります。

1 不殺生(殺さない)

2 不偸盗(盗まない)

3 不邪淫(男女の道をはずさない)

4 不妄語(嘘をつかない)

5 不飲酒(酒を飲まない)

これは、五つの戒めのことです。

なかでも、5番に「お酒を飲まない」とありますが、これは、お酒を飲むと1~4の戒めを犯しやすくなるからです。

実際に、あなたの相談内容に「お酒の勢い」で関係を持ってしまったとありましたね。あなたは、3番の「不邪淫(男女の道をはずさない)」を犯してしまったばかりか、たとえ一時でも相手の男性の妻や子どもから彼という存在を盗む、2番の「不偸盗(盗まない)」を犯していることになります。

今回、あなたが相手の男性との関係を本当に断ち切る気があるのなら、まずは、自分に最初の言い訳や不倫のきっかけを作ったお酒をやめてみましょう。お酒に酔っていると正常な判断は期待できませんし、寂しくなったときに彼に連絡をしてしまうこともありません。

まずは、不倫をしない自分になるために、一度お酒をやめてみてください。お酒の酔いから覚めれば、不倫の関係に浸っていた過去の自分を見直し、そんな自分とも関係を断ち切れるでしょう。

そして、仕事の関係が終わったのであれば、これを機に彼の連絡先を削除しましょう。

「でも、また仕事で連絡が必要になるかもしれないし…」と、あなたの心の中にある「未練」があなたの決断を止めてしまうかも知れません。けれど、相手は仕事の関係者なのですから、共通の知り合いを介して仕事内容を聞けばいいのです。

「言い訳」を少しずつ取り払っていくことで、不倫の関係は断ち切れます。

厳しいことを申し上げましたが、もし、これらのことができた日には、あなた自身を労ってください。「あの人とちゃんと縁を切ることができてえらい」と、自分を褒めるのです。

誰だって、はじめから不倫を望んでいるわけではありません。しかし、ひょんなことから入ってしまった泥沼であっても、そこから這い上がるのは、やはり自分しかいないのです。

仏教では、「愚か者を道連れにするな」という教えがあります。

自分と同等、またはそれ以上の志を持つ者と歩みなさいという意味です。あなたの未来やあなたの夢をともに歩む人は、今の彼ではありません。

どうぞ、大切な時間を無駄にせず、明日からの新しい出会いに期待してください。

露の団姫さんへのメッセージやご質問、お悩み相談を受け付けています。下記のフォームよりお気軽にご投稿くださいませ。

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