東晶貿易株式会社が、運営するキャリア転職センターで行った「生理休暇の実態に関する市場調査」の結果を公開した。
全国2400人の女性を対象に、生理休暇の利用有無や生理休暇は労働基準法に定められていることへの認知など、生理休暇の実態についての調査を行ったという。
生理休暇を利用したことがない人は84%
「社会人になってから生理休暇を利用した経験があるか」の調査は、あると回答したのは16%(382票)で、ないと回答したのは84%(2018人)という結果に。約8割以上の女性が生理休暇を利用したことがないことがわかった。
生理休暇を利用したことがないと回答した人のうち、「利用したことがない」人と「会社に制度がない」人は半々という結果に。
生理休暇が労働基準法第68条に定められていることを知らない人は半数以上
また、生理休暇が労働基準法第68条に定められていることを知っているかどうかの調査を行ったところ、「知っている」と回答した人は41%(996人)で、「知らなかった」と回答した人は59%(1404人)と、女性の約6割は生理休暇が労働基準法によって定められていることを知らなかったという結果に。
また、就業先において生理休暇を利用することができるかの調査では、「生理休暇を利用できる」が27%(645票)、「利用できない」が31%(738票)、「わからない」が42%(1017票となり、「できる」と回答した人は3割以下ということがわかった。
生理休暇を利用できない理由第1位は「制度がない」
「現在の就業先で生理休暇を利用できない」と回答した738人に対し、なぜ利用できないのかを聞いたところ、「生理休暇の制度がない」が475人、「利用しづらい雰囲気がある(嫌味を言われる・雰囲気)」が223人、「利用しようとしたが、上司や労務に断られた」「その他」がそれぞれ20人という結果になった。
さらに自由回答では「そもそも会社にそのような考え方がない」「雇用契約書に記載がない」「制度があったが職場が制度を中止した」「無給になると収入が減る為ひとり親世帯では死活問題だから」とコメントが寄せられ、会社の無理解や収入面での不安から生理休暇を利用できない人が多いことがわかった。