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「最近、生理がくるのが早い」「生理周期はどのくらいが普通?」こんな風に、生理周期について心配な人もいるでしょう。生理が安定している20~30代の女性で、生理周期が23日以内の場合は「頻発月経」の可能性があります。今回は、頻発月経の原因や治療について説明します。

正常な生理周期や生理日数

正常な生理周期は24日~38日で、生理の持続日数は8日以下とされています。

ただし、思春期や更年期の女性はホルモンバランスが揺らぎやすいため、上記の範囲内に収まらないことも。とくに更年期にさしかかる年齢になると、卵巣の機能が低下してくるため、生理周期は早くなる傾向にあり、不正出血などの症状が出る場合があります。更年期の不正出血について気になる人は「更年期の不正出血は病気が原因のことも」の記事を確認してみましょう。

頻発月経とは

生理が安定している20~30代の女性で、生理周期が23日以内の場合は「頻発月経」の可能性があります。

原因によっては不妊につながる可能性があります。そして、月経の頻度が高いことで経血量が結果的に多くなり、貧血の症状をともなうことも。生理による貧血の対策については、「生理による貧血の治療法と予防」の記事でも紹介しています。

頻発月経の原因について

頻発月経は、以下のような原因が考えられます。

  • 女性ホルモンバランスの乱れ
  • 黄体機能不全
  • 無排卵周期症
  • 妊娠による着床出血
  • 不正出血

女性ホルモンバランスの乱れ

睡眠不足や過度なダイエット、ストレスなどによって身体に負担がかかっていると、正常に女性ホルモンが分泌されなくなり、頻発月経や過少月経、月経不順になることがあります。

黄体機能不全

黄体機能不全とは女性ホルモンの分泌がうまくいかず、排卵後に厚くなるはずの子宮内膜が変化しなかったり、完全に剥がれ落ちずにダラダラと出血が続いたり、不正出血がでる状態です。

無排卵周期症

無排卵性周期症は、生理のような出血はあるものの排卵をしていない状態です。生理周期が不順になります。

妊娠による着床出血

生理予定日の1週間前から生理予定日あたりで少量の出血が数日あった場合、着床出血の可能性があります。妊娠の可能性がある場合は、生理予定日1週間後以降に妊娠検査薬で調べるか、産婦人科を受診するなどしましょう。

不正出血

生理が早くきたのではなく、なんらかの原因で不正出血が出ている可能性があります。膣炎や子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)、子宮頸管ポリープ、子宮筋腫などの病気が原因の場合も。くわしくは「生理以外で茶色い血が出るのは妊娠や病気の可能性も」の記事でも説明しています。

頻発月経の治療について

頻発月経はさまざまな要因が考えられます。不妊につながったり、病気が原因だったりする可能性もありますので、一度婦人科で相談してみましょう。

婦人科では、基礎体温の測定をして排卵があるかを確認し、問診やホルモンの血液検査などを行って、原因に応じた治療を行います。女性ホルモンバランスの乱れが原因の場合は、女性ホルモン剤の投与や低用量ピルなどの治療が行われます。

また、子宮に関連する病気が原因で頻発月経になっている場合は、病気を治療する必要があります。外科的療法では病変部のみを取り除く方法と、子宮や卵巣を摘出する方法があり、妊娠の希望や再発のリスクなどを考慮して、治療方針を決めていきます。

頻発月経は思春期や更年期に起きやすい症状です。しかし、生理が安定している20~30代の女性で生理周期が短い場合は、さまざまな原因が考えられます。不妊につながったり、病気が原因だったりすることもあるので、婦人科への相談をおすすめします。

監修者プロフィール

淀川キリスト教病院 産婦人科専門医

柴田綾子

2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修。世界遺産15カ国ほど旅行した経験から女性や母親を支援する職業になりたいと産婦人科医を専攻する。 総合医療雑誌J-COSMO編集委員を務め、主な著者に『女性の救急外来 ただいま診断中!』(中外医学社,2017)。LINEボット「妊産婦さん向けの風邪薬ボット」も運営中。https://twitter.com/ayako700

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