初めて生理が来た日のことを覚えてますか?

私はたしか11〜12才の頃だったと思います。パンツに茶色い染みができていて、母に伝えると「これが生理やで」とナプキンを渡してくれました。

お赤飯をたいてお祝いする家もあること、「生理中は清潔に保とうね」と説明されて、それから生理は私の日常になっていきました。

生理を説明してくれた母の横で、私はひたすら恥ずかしかったのを覚えています。

親から子どもへの生理のコミュニケーションを助けるツールとして、生理キットを贈ってお祝いをしてあげるのもやさしい心使いなのかも。

私が暮らすオーストラリアで販売されている「Welcome to Period Box」by Moxieという生理スターターキットを試しに購入してみたのでご紹介します。

「Welcome to Periods! Box」って何?

「Welcome to Period Box」は初潮を迎えた女の子のための生理用品セットです。

初経をポジティブに迎えてほしいという思いから開発された商品。箱の中には生理の必需品たちがギュッと詰められています。とっくに初経を迎えた大人の私たちにも心ときめくボックス。

家に届いて、箱を開ける瞬間はやっぱりワクワクしますよね。大人でも「何が入ってるんやろー」と少々ときめきました(笑)。生理が来てこのプレゼントをもらえたら、あの頃の私は嬉しかっただろうな。

これを提供しているMoxieは、オーストラリア発の生理用品開発企業。カラダに優しいオーガニック素材の生理用品、月経カップ、初経お祝いグッズなどをオンラインで販売しています。

気になるのは、オーストラリア限定で提供されている生理用品の定期宅配サービス。「かわいい」(重要!)商品がたくさんあって、セット内容をカスタマイズできるのも魅力です。

女性だけに限らず、生理が来る人全員に生理を心地よく過ごせるアイテムも揃っています。

ボックスの中身は?

私が選んだのは1番ベーシックなタイプで紙ナプキンとパンティライナーが入っています

·   昼用紙ナプキン羽根つき12個
·   夜用紙ナプキン羽根つき10個
·   パンティライナー24個
·   ミニサイズ湯たんぽ1個
·   ミルクチョコレート
·   コットン素材パンツ(サイズ選択可)
·   トイレに流せるデリケートゾーン用ウェットティッシュ2個
·   生理と生理用品を解説!ミニブックレット

ほかにも月経カップやタンポンが入っているセットもあります。

紙ナプキン、パンティライナーの使い心地

左からパンティライナー、紙ナプキン(昼用)、紙ナプキン(夜用)(Photo by Hiromi Takahashi / Laundry Box)

これがお手洗いに並んでいたら絶対かわいい!

Moxieの紙ナプキンとパンティライナーは生分解性繊維を使っているので環境にやさしいのが特徴です。日本の紙ナプキンの吸収力に絶大な信頼を置いている私は、海外の紙ナプキンには辛口になりがち。Moxieの紙ナプキンの吸収力は改良の余地ありです(笑)。

昼用ナプキン

◎ スリム、肌触りよし 
× 吸収力はいまいち、蒸れあり、アトピー肌の私にはかゆみもあり

夜用ナプキン

◎ スリム、肌触りよし、おしり半分すっぽり隠れる超ロングタイプで安心感抜群
× 吸収力はいまいち、蒸れあり、アトピー肌の私にはかゆみもあり

パンティライナー

◎スリム、肌触りよし、吸収力よし


見くびってはいけない、湯たんぽ♥


このミニ湯たんぽがとっても使えます。お家で使えるのはもちろん、手のひらサイズでコンパクトだから外出時も持ち運べる!大学の図書館でお湯を入れて、ジーパンに差し込めば2時間ほどはポカポカ。生理痛の軽減にもなりました。冬はもちろん、冷房のきつくなる日本の夏場でもめちゃめちゃ使えそう。この湯たんぽは生理中は手放せなくなりました。

Photo by Hiromi Takahashi / Laundry Box

ここからお湯を注ぐ

生理をしっかり解説してくれるブックレット

Photo by Hiromi Takahashi / Laundry Box

生理周期や生理、生理痛の仕組みについて説明できる人ってどのくらいいるんだろう。私も性教育に関して学ぶまではぼんやりとした知識しかありませんでした。聞かれたら困るし、答えられないかもしれない生理についての質問。このブックレットが解決してくれます。

初経を迎えたお子さんと一緒に読んで、親子で生理について話したり、学ぶきっかけにもなりそう。環境問題にも触れていて、「生理用品はトイレに流しちゃだめだよ」と大人には当たり前すぎて伝え忘れそうなこともきっちり書いてくれてます。

ただし難点が1つ。当たり前ですが英語表記しかない…。

ざっとブックレットの内容を紹介します。

·   生理の基本情報:生理周期、生理痛、経血量、PMS(月経前症候群)

·   初経について:経血の色、生理が始まる平均年齢、生理が何年続くか

·   生理用品の種類と使い方:紙ナプ、タンポン、パンティライナー

·   トキシックショック症候群

·   生理の都市伝説

ちなみにブックレットの中に含まれていた“都市伝説”「Period Myths=生理の神話」はこんな感じ。一部を紹介します。

・「処女はタンポンを使ってはいけない」→事実:タンポンを使っても処女性は失われない
・「生理中は運動をしてはいけない」→事実:運動は生理痛の軽減にもなるし、気分の向上にもつながる

初めての生理で正しい知識がないと、間違った情報も鵜呑みにしがち。そういうことがないように、という気遣いが感じられました。

「Welcome to Period Box」がなぜいいの?

生理に対するタブーはまだまだ色濃く残っています。たとえば、紙ナプやタンポンを買うと透け防止に、頼んでないのに黒の袋に入れられる。「生理」という言葉もなかなか言いづらくて、つい「あれの日」とか「女の子の日」って言っちゃう。日本では使用済みの生理用品を「汚物」と表現する。紙ナプのCMでも経血の色が青に加工されてる。生理は汚くて、隠さなきゃいけないものというネガティブなメッセージを子どもの頃から刷り込まれています。

私が母と生理について話したのは初経の時だけ。つまり初経を迎えるタイミングが生理についてポジティブなメッセージを伝えることができるチャンス。「Welcome to Period Box」を贈ることで生理をポジティブに捉える会話のきっかけ作りになるし、一緒に生理について知るきっかけにもなる。

「あなたのカラダは大切なんだよ。生理の日はとくに感情やカラダの変化を気にかけて、セルフケアをしてあげてね」と伝えられる良きツールになるはずです。

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