女性の違和感をカタチにするプロジェクト「I _ for ME」が、インナーレスな部屋型ショーツ「”おかえり”ショーツ」を3月8日から予約販売を開始する。
”おかえり”ショーツにつけて繰り返し使用できるオーガニックコットンのショーツライナーも同時に販売される。
ランドリーボックスでは、代表の江連千佳さんにインタビューも行った。
”おかえり”ショーツ ／ I _ for MEとは
I _ for MEが300名の女性に行ったアンケート調査では、約半数の人がショーツとカラダの相性で悩んでいたという結果が出た。
「食い込みや締め付けが気になる」「ショーツの中が蒸れてしまう」という声を受けてデリケートゾーンにやさしい、インナーレスな部屋着型ショーツの「”おかえり”ショーツ」が開発された。
I _ for MEは、2020年9月から約1カ月間行われた“おかえり”ショーツのクラウドファンディングから生まれたプロジェクトだ。”おかえり”ショーツはクラウドファンディングを実施していたときから、さらに改良を加え、3月8日に予約販売を開始する。
予約販売は3月8日～3月31日で、予約分は4月中旬に発送予定。
包み込むデザインの『”おかえり”ショーツ』
サイズ：フリーサイズ
カラー：トゥルーブルー
価格：6500円（税込）
トゲだらけの社会で頑張ってきて、家で”おかえり”ショーツを身に纏うひとときは、そのまんまの自分になってほしいという願いが「おかえり」という言葉に込められている。
ウエストや足の付け根、デリケートゾーンに余裕のあるデザインで、ショーツの締め付け感がない。また横のスリットや、調整可能な腰のリボンでフリーサイズを実現したという。
コットン100%で天竺編みという通気性のいい生地を使用しており、蒸れを軽減するという。デリケートゾーン部分の当て布は二重構造になっていて、別売りの専用のショーツライナーを使用することもできる。
蒸れにくいコットン100%の『ショーツライナー』
カラー：トゥルーブルー
価格：980円（税込）
”おかえり”ショーツとおそろいのトゥルーブルーで縁取りしたデザインのオーガニックコットンのショーツライナー。
固定部分がマジックテープになっているため、ワンタッチで簡単に着け外しが可能で、ネットに入れて洗濯すれば、接着力はそのままに繰り返し使用できるという。
「紙のライナーは蒸れやかゆみが気になって続かない」「布のライナーを外に干すのが不安」という声を受け、外に干しても安心なタオルハンカチのような親しみやすい形になっている。
「大切な人へのプレゼントとしても」
ランドリーボックスは、I _ for MEの代表の江連千佳さんに話を聞いた。
——ノンワイヤーのブラジャーだったり吸水ショーツなどの市場が盛り上がる中、なぜ部屋着型のショーツに目をつけたのでしょうか。
江連千佳さん（以下、江連）：最初から吸水ショーツとかノンワイヤーブラジャーとかに類似したものを作ろうと思っていたわけではなくて、ただ単に「なんでやねん！」って思ったのがきっかけです。
「毛がパンツからはみ出てて彼から嫌われた」というストーリーの広告を見て、「なんでパンツの形に合わせて毛を剃らなきゃいけないんだろう、じゃあパンツが大きくなればいいじゃん」と思って。
私もそうだったんですけど、足の付け根やデリケートゾーンがかゆいと感じる人が結構いることにも気づいたので、”おかえり”ショーツを作りました。
——生理中には着用できないのですか。
江連：吸水ショーツと間違われることがたまにあるのですが、あくまでショーツです。生理中には、月経カップとの併用を推奨しています。日本ではまだマイナーな月経カップという選択肢を、”おかえり”ショーツを知ると同時に知ってもらいたいという思いで、公式に月経カップとの併用をおすすめしています。
ショーツやデリケートゾーンに関することって、なんとなく触れちゃいけない場所みたいなイメージがあると思います。自分自身、気づかないうちに子宮の病気になっていた経験があるので、今までタブー視されてきたデリケートゾーンに興味を持つきっかけになるといいなと思っています。
——クラウドファンディングの購入者の約20%は男性だったとお聞きしました。
江連：I _ for MEの公式LINEの登録者の約20%も男性なので、大切な人へのプレゼントとしてもおすすめです。フェムテックは女性が女性に向けて作ったものが多いので、男性も巻き込めるものを作っていきたいと思っていて、男性向けのイベントもこれから開催する予定です。
——I _ for MEのプロジェクト名に込めた意味を教えてください。アンダーバーの意味も気になります。
江連：I _ for MEは「私は私のために」という意味。自分の心や身体に向き合って、自分のことを思った選択で日常を彩っていくと人生は変わる。そんな思いを込めています。
アンダーバーには「do something」が入るのですが、それに向き合うだけではなくて行動してほしいという思いを込めました。自分自身の「do something」を見つけて、私思いの選択をするための行動をすることで社会の当たり前を塗り替えていける。
I _ for MEが配信するPodcastやnoteなどのコンテンツを通じて、自分思いの選択をするための行動をつかみとってもらえたらすごく嬉しいなと思っています。一人ひとりの行動が社会を変えていくと思っています。
——既存のショーツの形で蒸れやかゆみに悩んでいる人たちへのメッセージをお願いします。
江連：蒸れやかゆみは、我慢しなきゃいけないもの、これでいいやって思っている人は多いと思います。でも、今までの女性のショーツの形って、自分じゃない誰かが決めてきた当たり前に縛られていると思います。だから、そういう当たり前に縛られないで新しい選択や、自分の身体を思った選択をしてほしいなと思います。こういう小さな、デリケートゾーンの違和感などからそういう発想を持っていただけたら、すごく嬉しいです。
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