セックスって気持ちよくて、愛情を感じられて素晴らしいことのはずなのに、なぜかモヤモヤする小さなトラブルが起こりすぎじゃないですか?
「もっとこんな風に触ってほしいのに何で伝わらないんだろう」「パートナーを喜ばせてあげたいけど、このやり方で合っているのか不安」「毎回中折れ…これって私のせい?」と、すごく困っているわけではないけど友人にも相談できないようなモヤモヤは誰でも一度は経験したことがあるのでは。
こんなセックスでのモヤモヤを解決するヒントをまとめた書籍『新しいセックス』(扶桑社)を9月2日に発売することになりました。
今回は、その書籍からすぐに実践できるヒントをいくつかお伝えしたいと思います。
セックストラブルの原因は?
SNSやネット記事を読んでいると、セックスで起こるトラブルのほとんどが男性のせいにされていると感じます。「男性はAVの真似をしすぎ!」と非難されているのもよく見かけますよね。
しかし、私はこれまで9年間セックスに関するコラムを書いてきましたが、多くの方から寄せられる悩みを見て感じたのは、セックスがうまくいかない理由は双方のコミュニケーション不足と知識不足だということです。
女性からの悩みは「見当違いの愛撫をされている」「本当はこうして欲しいのにしてもらえない」といった、「分かってもらえない」ことが大半です。
これらは、「私はこうして欲しい」「それはちょっと苦手」と伝えることができていれば、双方が性器の構造や感じ方の知識を持っていれば、起こり得ない悩みかもしれません。
そこで、『新しいセックス』では、①言葉でコミュニケーションを取ること、②前戯はタッチに目的を持つこと、③ふたりで一緒に気持ちよくなれる新しいピストンの3つを軸に、セックスをリニューアルしていく方法を紹介しています。
ヘテロセクシャルの男性向けに、女性とのセックスを想定して書いたものですが、コミュニケーションの取り方は性別に関係なく、女性が読んでも自分の体のことをよく知るきっかけになると思います。
言葉でコミュニケーションを取る【しゃべるセックス】
セックスに関することを言葉で伝えようとすると、体の部位や行為の名称を言うことは避けられないので慣れていないと少し恥ずかしいですよね。
それに自分が我慢すれば丸く収まると感じている人も多いと思います。
しかし、小さな不満は積もり積もって「相手ばかり気持ちいいのはずるい」「何で勉強してきてくれないの」「察してくれるべきなのに」と大きな不満になり、ふたりの関係にヒビが入るきっかけになることもあります。
だからこそ、不満を解消し、ふたりのセックスをより良いものにしていこうと思えば、言葉を使って「しゃべる」ことは避けられません。
とはいえ、何をどう伝えればいいのかが難しいところです。
言葉はなにも不満や要望を伝えるだけのものではないので、まずは喜びや愛情を伝え合い、感想や興味のあることをシェアすることから始めてみてください。
本の中では、セックスをするかどうかの同意を取る時など、特に言葉を欠かしてはいけないシチュエーション、「他の人はこうしてくれたのに」と誰かと比較するような、言ってはいけない言葉の例を他にも挙げていますので参考にしてください。
タッチに目的を持つ
相手の体を愛撫する時に、体のどのパーツを刺激すればいいのかは知っているものの、「乳首は舐めればいいんでしょ?」「性器は擦ればいいんだよね?」程度の認識で愛撫している人も少なくありません。
敏感な場所は痛みにも敏感で、好みの強さからほんの少しズレただけで「気持ちいい」感覚は消えてしまいます。
他人の体に触れて感じさせようと思ったら、どこをどれくらいの力とスピードで触れていくのか、常に考えながら進めていくべきです。
これが“タッチに目的を持つ”ということ。
敏感な部分への効率の良い刺激方法を実践しながら、好みの強さを探っていくことで、相手の体に合った愛撫方法が見つかります。
自分が愛撫を受ける側になる時にも「場所は合ってるはずなのに何かが違う気がする…でもどう伝えればいいのか」と悩むことはありますよね。
これを解決するのは、まず自分自身の体を知ることです。
性器のどこをどう触れたら気持ちよくなるのかを体の構造と神経の分布から知り、セルフプレジャーで自分の体を探索して把握していきましょう。
自分の体の好みを把握することで、好みの場所・力加減・スピードを上手に伝えられるようになるはずです。
前戯で忘れてはいけないキスも同じです。
キスも大事な愛撫のひとつですよね。キスだけで気持ちよくなることも、興奮度を急上昇させることもあるのに、実際にはもったいないキスをしている人が多いのが現状です。
唇がくっついたと思ったら舌をすぐに差し込んで洗濯機のようにぐるぐるかき回すキスをしていませんか?口をポカンと開けて舌を脱力させ、完全な受け身になっていませんか?
気持ちいいキスのポイントは唇です。
ぷるんとした唇の弾力をふんだんに使って、キスの柔らかさとなまめかしさを感じ合うことができれば、セックス全体の興奮度と快感度が底上げされるはずです。
新しいピストン
「挿入が気持ちいいと感じられない」これも女性に多い悩みです。
腟よりもクリトリスの方が断然気持ちいいと感じる女性が多いことも原因のひとつですが、それでもやっぱり挿入中に一緒に気持ちよくなりたいですよね。
挿入が気持ちよくなりにくい理由はまだあります。それは女性が好むピストン方法を男性が知らないこと、男性が主体になっていて女性が任せきりにしていることです。
つまり、自分の腟が感じにくいということではないんです。気持ちよくなれるピストン方法にまだたどり着いていないだけ。
女性が気持ちよくなりやすいピストン方法は、
- 挿入後すぐに動かずに腟が男性器に慣れるのを待つ「なじませピストン」
- 愛液を腟にまんべんなく行きわたらせつつお互いの性器の感じる場所を探す「スローピストン」
- 女性の快感エリアを集中的に刺激する「グラインドピストン」
- ポルチオに効果的に刺激を与える「小刻みピストン」
- 男女が特に感じやすい部分だけで行う「極浅ピストン」
の5つ。どれも難しいものではないのに、感じ方は大きく変わります。
二人の会話のきっかっけに
書籍の最終章『セックス質問箱』では、マンネリ化は防げる?中イキ開発はできる?といった、女性からもよく聞かれる質問の回答集になっていて、セックスで起こるトラブルのほとんどはこの1冊で解決できる内容になっています。
この本をパートナーとセックスについて話すきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
<書籍紹介>
書名:『新しいセックス』
著者:BETSY
発売:扶桑社
発売日:2022年9月2日
定価:本体 935円(税込)
Amazon:https://amzn.to/3Kvxbr6
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