日本初のフェムテックショップLOVE PIEICE CLUB(ラブピースクラブ)が25周年を記念して、2021年3月26日にラフォーレ原宿店に常設展をオープン。
今までは通信販売を中心にフェムテック商品を取り扱っていたLOVE PIEICE CLUBにとって、これまでもポップアップは開催していたものの、リアル店舗の常設展は初の試みとのこと。
昨年に開催されたラフォーレ原宿でのポップアップイベントが盛況を博したこともあり、「こういう時代だからこそのオフライン店舗」というラフォーレ原宿側の後ろ押しで、常設展のオープンに至ったそうです。
ランドリーボックス編集部も、ひと足先に店舗に行ってきました。
ブックスペースも充実
店に入ると左側に、ズシリと構えた本棚が目に入ります。
種類も豊富で、上段には原書も置かれていました。
フェミニスト出版社「エトセトラブックス」の書籍もあり、ブックコーナーの選書を一部エトセトラブックスが担当したそう。フェミニズムの文脈で話題になった本や、からだのこと、ジェンダーのことについての本が充実していました。
個人的には岩波少年文庫のカバーに大興奮。小学生のときの愛読書にここで出会えるとは…。
下段には「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」の短縮ダイヤル非公式ステッカーも置かれていました。
ラブピースクラブによると、若い世代が多く訪れる街だからこそ、性やフェミニズムについて学べる機会を提供したいという思いからラインナップを決めたそうです。
ムーンパンツのほか、韓国発のランジェリーも販売
店舗の外側にはムーンパンツを中心とし、月経カップ「フルムーンガール」も展示されています。
ムーンパンツのジュニア世代に向けた、はじめての生理のためのスターターキットや「スポーツセット」も販売。
岩合光昭ネコ写真コンテストでグランプリに輝いたフォトグラファー土肥美帆氏とコラボしたパッケージデザインの商品も。
ムーンパンツでは、女性アーティストを応援するプロジェクトをこれからも展開する予定だそうです。
韓国発のブランド「inA」のランジェリーも販売されていました。
見た目も可愛いのに、名前がまた可愛い。右上のブラは「プレーンコージーハニーブラ」。ほかにもアーミーとかサンライズとか名前がとにかく可愛かったです。
極め付けはこちら。写真右のトートバッグはinAのランジェリーを購入するともらえるそう。トートバッグまで可愛いなんて反則では…。
見た目もかわいいプレジャーアイテムの数々
もちろん、店内にはプレジャーアイテムがたくさん陳列されていました。ブランド別に一部紹介します。
Dame
女性による女性のためのトーイブランド「Dame」のアイテムは、どれも色が可愛い!デザインもスタイリッシュで機能性も抜群です。
RIANNE S
オランダのフェミニストデザイナーによるプライベートブランド「RIANNE S」の「ハート・バイブ・コーラルローズ」はハート型。その可愛さからは想像できないようなパワフルな振動に驚き。振動のパターンは10種類も!
Unbound
Unboundはどの商品も箱から可愛くてテンションが上がります。
白いケース(実は充電器)の中で光り輝く金の物体…。
なんとこちら、指輪型のトーイ「Palma」なんです。可愛すぎるだろ…。
センター部分は縦横に角度を調整することができて、その日のファッションや気分によって変えられます。
リングを着けた状態で手の角度を変えると振動が強くなり、表面をタップすると、そのリズムを記憶してループ再生してくれるという、なんともハイテクなトーイです。
こちらは箱からして宇宙を思わせる、直感操作タイプのUFOトーイ「SAUCY」。
指先の力加減で、振動レベルも連動して変化。力をこめると振動も強くなり、控えめに押すと振動も控えめになります。
わずらわしいボタン操作をする必要がなく、直感的に操作できるのはすごく良さそう。
バレットタイプのベーシックなトーイ「ZIP」は、袋や説明書まで可愛い…。
ローターとしても、ミニバイブとしても使える気軽で身近なサイズ感。振動はシンプルにワンパターン。防水設計なので、バスルームでも使えます。
コンパクトな吸引トーイ「PUFF」は軽めなので、片手でも手軽にプレジャーを楽しめそう。
吸引口は芯がないので凹むくらいに柔らかいです。手のひらに当ててみると、やさしく吸われる感覚が。強い刺激が苦手な人や、ゆっくりと楽しみたい人にいいかも。
Lora Dicarlo
もちろん「Lora Dicarlo」もありました。以前ランドリーボックスで紹介した、動画付きのアイテムレビューの記事はこちらから。
膣トレグッズの種類も豊富
スウェーデン発のブランド「INTIMINA」の初心者向け月経カップ「Lily Cup One」と、初心者向けトレーニングボール「ラゼル」セット。
Lily Cup Oneはとにかくやわらかいので、確かに初心者向け。折りたたんでケースに収納できるので、持ち運びにも便利そうです。
ラゼルセットのボールは28g、38g、48gの3種類で、振ってみると中に入っているボールがゴロゴロ。歩行時などに、このゴロゴロが膣を刺激して鍛えられるそうです。
「LELO」の「ルナビーズ」は重さの違う2種類のボールを組み合わせて使えます。これもゴロゴロしてました。
サイズもSとMがあるので、自分のサイズに合わせて選べるのがポイント。
「ルナ・スマート・ビード」は、引き締めるとバイブレーションする、骨盤底筋肉トレーニングアイテム。
筋力の状態を自動測定し、それに応じたトレーニング内容を自動的に設定してくれるハイテクなアイテムだそうです。
スマホと連動して膣圧をリアルタイムで測定し、それぞれに合ったトレーニングを作成してくれる「Elvie」も販売されていました。
ランドリーボックスでも販売しているElvieはアイテムレビューも公開しています。記事はこちらから。
「FemmeFit」は、奥の6つが50g、65g、80g、95g、110g、130gのラインナップ。130gはかなり重い。本体の色が濃くなるにつれて重くなるので、視覚的にもわかりやすい。6つ並んで収納されているとたまごみたいで可愛い。
手前のアドバンストは125g、165g、200gのラインナップで上級者向け。ラブピースクラブで一番重い骨盤底筋トレーニングセットだそうで、実際に持ってみるとものすんごく重い。我こそはという膣トレ上級者は挑んでみてほしいです。
「JeJoue」の「AMI ケーブルボール」は3サイズでワンセットなので、初心者からも使えてステップアップできる仕組み。
右にいくにつれて重くなるのですが、一番右はかなり重いし小さい。一番左の軽い大きいものからスタートするのは納得の流れでした。
フェムケア用品もたくさん、喜びの悲鳴
店舗奥の棚にはフェムケア用品が所狭しと並んでいました。プレイジェルやマッサージオイル、ローション、セルフワックスセット、デリケートゾーン専用のピーリングシートからボディミストやニップルクリームまで、見ているだけで楽しくて時間があっという間に過ぎてしまいました。
私が気になったのはこれ。フランス発のプレジャーコスメブランド「exsens」のプレイジェルです。
手の甲で試してみたのですが、ジェルを塗ってじんわりあたたかくなったところに息を吹きかけるとあったかいような冷たいような不思議な感覚に。プレイ時に使用したらとっても良さそうです。
さらには「わたしの温度」デバイス・ナイトブラセットまで!
専用のナイトブラにデバイスをつけて寝るだけで、眠っている間に自動で基礎体温を測定してくれるので、翌朝スマホのアプリで基礎体温を確認できるというハイテクなアイテムです。
ズボラな私はむちゃくちゃほしいアイテム〜!
生理用品100年の歴史展示も見どころ
「生理用品100年の歴史」の展示もありました。
1920年から2020年まで、生理用品の多様化、進化が見えます。
1987年にはアメリカのキーパー社がナチュラルゴムで作った月経カップ「キーパー」が登場。
なんと実物の展示もありました。実際に触ってみると、けっこう固い。
これを使用するのは大変そう。月経カップはしっかり進化しているんだなあと肌で感じました。
原宿のど真ん中でプレジャーアイテムを触れるのはすごい!
オープンスペシャルイベントとして、ショップ内のフォトスペースでミモザと共に写真を撮ってSNSで紹介すると、ラブピースクラブオリジナルの「からだBOOK」、デリケートゾーンジェル、オリジナルステッカーをプレゼントしているそうです(終了している場合もあります)。
最後にこれだけは言わせてもらいたい。
原宿のど真ん中で堂々とプレジャーアイテム諸々を物色できるのはものすごい!最高だ!!