任意団体「プライドハウス東京」コンソーシアムが、4月23日(金)より、新宿の総合LGBTQセンター「プライドハウス東京レガシー」において、LGBTQ+当事者や「そうかもしれない」と感じている24歳以下の子どもやユースを対象にした、無料相談支援プログラム「ラップアラウンド・サポート」を開始した。

同プログラムは、日本語だけでなく英語や筆談でも対応可能だという。

無料相談支援プログラム「ラップアラウンド・サポート」とは

新宿にある総合LGBTQセンター「プライドハウス東京レガシー」の外観/写真=NPO法人グッド・エイジング・エールズ プレスリリース

主催元の「プライドハウス東京」コンソーシアムによると、「ラップアラウンド・サポート」とは英語で「包括支援」を意味し、相談者である子どもやユース自身が主体となって、なりたい自分になること、やりたいこと、クリアにしたいこと、解決したいことに働きかけていくアプローチだという。

また支援の内容は、相談者の性的指向や性自認に関すること、そのほかの困りごとなども含めて、当事者が必要としていることに焦点を当てながら包括的に支援していくことが目標とのこと。

なお、無料で相談できる「ラップアラウンド・サポート」プログラムでは、相談者からの質問は以下を想定しているという。

「LGBTQ+のことを授業で習って、もしかしたら自分もそうかなって思うんだけど、どうやったらわかるんだろう。誰か一緒に考えてくれないかなぁ」

「制服のスカートが、我慢できないぐらい嫌!でも親も先生もあまり分かってくれないし、どうしよう」

「家の中と外では使ってる言語も文化も違う。自分のこと、どうやって家族に話したらいいのかな」

「性のあり方自体には困ってないんだけど、大学の学費と生活費のためのバイトがとにかくしんどい。もう大学辞めちゃおうかな」

「初めてできた恋人の束縛がきつすぎるから、もう別れたいのに、別れるならみんなにバラすよって言われてしんどい。誰にも相談できない…」

「最近気分が沈みがちだけど、なぜかは分かりません。それについて考えようとすると頭がごちゃごちゃします。誰かと話してみたらいいのかな?」

「同じクラスの人に片想いしてるんだけど、誰にもカミングアウトしてないし、恋愛相談もできない。好きな人のこと、聞いてほしいのに」

プライドハウス東京による「ラップアラウンド・サポート」の概要や利用方法など

プライドハウス東京レガシー相談スペース/写真=NPO法人グッド・エイジング・エールズ プレスリリース

①経験のある相談支援スタッフ

ラップアラウンド・サポートのスタッフは、LGBTQ+の子どもやユース(および大人)への相談支援の経験、LGBTQ+に関する研修の講師経験がある人が対応するという。これは、LGBTQ+の子どもやユース世代の人が相談したいと思った際に、支援する側がLGBTQ+に関する理解が乏しかった場合に支援にアクセスすることを敬遠したり遅れてしまうことを防ぐためだという。

②常設の総合LGBTQセンター

相談者が安心して支援にアクセスできる体制。

③クライエントの選択を最優先

相談者の声を第一に考え、相談者が自ら選択し決定できるよう、相談者の想いに寄り添った支援プログラムを目指すとのこと。

<詳細情報>

■対象

・LGBTQ+当事者や、そうかもしれないと感じている24歳以下の子ども・ユース

■費用

・無料

■利用方法

①事前予約で利用

・「プライドハウス東京レガシー」の開館日(金・土・日・月・火、13時〜19時)に来場した際、もしくは、Eメール(care@pridehouse.jp)にて、予約をすることが可能。

②当日に来館して利用

・予約状況などに応じて、可能な限り対応。

■対応言語

・日本語、英語(※筆談でも対応可能)

■利用時間

・初回は最長90分まで。2回目以降は最長50分まで。

■最終受付

・初回は17時。2回目以降は17時30分。

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