はじめまして、ランドリーボックス代表の西本です。
私たちは、「あらゆるワタシに選択肢を」をビジョンに、現代女性のカラダやココロの悩みに特化したライフスタイルプラットフォームを運営します。
そして本日、「ランドリーボックス」α版をスタートしました。まずは、生理を起点に女性が抱えるカラダやココロの悩みに寄り添うコンテンツやアイテムをお届けしてまいります。
女性は約40年生理と向き合います。ほとんどの女性が経験する生理ですが、その悩みや症状、価値観は本当に人それぞれ。それらは、カラダの違いだけでなく、生まれ育った環境や、ライフスタイルによっても異なります。
私たちは、国内外さまざまな方のインタビューやコラムなどを通じて、多様な価値観を伝えていきたいと思っています。
自分を知ること。違う選択肢を知るということ。
“自分の常識は他人の非常識”ではないですが、お届けするコンテンツが皆に当てはまる正解ではありません。でも、少しだけ視野を広げて、違う選択肢を知ることで見える世界は変わります。実際、私もそうでした。
生理用品でいえば、月経カップや経血吸収型サニタリーショーツなど、新たなアイテムを試してみることで、生理期間がこれまでより快適に過ごせるようになることがあります。
また、自分のカラダの異変に気づくきっかけになることも。
私は月経カップを使っていたため、あるとき経血量の多さなどカラダの異変に気づき、子宮筋腫を見つけることができました。婦人科へいくことや、自分のカラダを知る大切さを改めて感じたのです。
大切な友人の不妊治療を知って
実は、選択肢を知ることの大切さを教えてくれたのは、身近な友人でした。
少し個人的な話になりますが、私は、結婚したいと思ったことも、子どもを産みたいと思ったこともありません。いつか、子どもを育てたいと思ったときには、養子縁組という選択があると思っています。そして、それを普段から話すタイプの人間です。
そんなある日、大切な友人が不妊治療をしていることを知りました。定期的に会っていた彼女の体調不良が重なり、会えない日が続きました。
久しぶりに会ったとき、彼女がこう話してくれました。長い間妊活をしていること。そのための治療が身体的にも精神的にも辛いこと。カラダに不調が出ていること。不妊治療そのものが自分にとって正しいことなのか悩んでいること。でもがんばりたいと思っていること。涙をためながら話してくれた彼女を前に、言葉が見つかりませんでした。
しんどい思いをしてまで子どもを授かるということが、どれほどの意味を持つことなのか、私自身考えたことがなかったからです。
同時に「子どもはいらない」という私の主張が、彼女にとって話しづらい環境になっていたのかもしれないと思い、無性に情けなくなりました。
選択肢を狭めていたのは私なのではと。
気づかぬうちに「自分」に当てはまる情報だけを収集し、「それ以外」を見ない状況を作っていたのかもしれない。自分の考えを主張することと同じように、視野を広げる必要性を感じたのです。
そして、異なる価値観を知るだけで見える景色は変わる。そんなことを彼女から教えてもらったような気がします。
同じで、異なる私たち
「ランドリーボックス」には、自分を洗濯しながら、自分の生き方を選択する人たちに寄り添いたいという想いが込められています。
私たちの人生には、さまざまな選択があるけれど、その選択肢を知る機会はそう多くないのかもしれない。本当に知らないことだらけ。
そして、社会的環境、身体的環境で選択肢を選びたくても、選べない人たちもいます。
地球の裏側に住む人も、そばにいる人も、私たちは生理という同じカラダの現象を抱えている。でも私たちは一人ひとり異なります。
だから、「この考え方、私はちょっと違うな」そう思ってもいい。誰かの価値観を知ることで自分自身を知ることもたくさんある。自分を伝えることが、誰かの視野を広げることだってきっとある。私はそう信じています。
悩みや考えは、点ではなく線で続き「自分がどう生きるか」というライフプランにつながっていく。日々の小さな選択が、明日の私たちに繋がるように。
まだまだ産まれたての赤ちゃん状態ですが、ランドリーボックスをどうぞよろしくお願いいたします。
ランドリーボックス 西本美沙