毎年10月18日は、更年期の健康に関わる情報を全世界へ提供する「世界メノポーズデー 」 。更年期への理解や対処方法が広まることを期待する。

株式会社エムティーアイが運営する、健康情報サービス「ルナルナ」は、富士製薬工業株式会社と共同で「更年期に関する予防・対策状況の意識調査」を実施した。

参考記事:更年期障害ってどんな症状?原因と対処法を解説します(医師監修)「閉経」への向き合い方は国によってこんなに違う。日本人女性は、ホットフラッシュよりも、夫の健康?

症状がある人の約9割「更年期が辛い」

調査によると、45歳以上の約7割に更年期の自覚症状があり、その内の約9割が「つらい」と感じていることが判明。

症状があると答えた人を割合を年齢別にみたところ、「40〜44歳」が44.9%、「45〜49歳」が65.8%、「50歳以上」が73.6%といったように、40歳を過ぎた辺りから割合が大幅に増加していることが分かる。

また、更年期の症状があると回答した人の約90%が「つらい」と回答していた。

身体的症状では、発汗や体の痛み(頭痛・腰痛・関節痛・背部痛)と答えた人が、半数以上。精神的症状については、イライラ、倦怠感と答えた人が6割以上という結果に。

更年期症状は人によって出方が異なるだけでなく、その種類が数百にも及ぶと言われている。そのため今回取り上げたもの以外の症状があらわれることも少なくない。

更年期の始まりは基本的に40歳を過ぎてからとされている。20代から30代で何らかの症状を感じている場合は月経前症候群(PMS)など更年期ではない他の要因が考えられるため、不安がある方は婦人科の受診を推奨する。

参考記事:生理前の不調はなぜ起こる?「PMS」の基礎知識

「更年期に対処している」はわずか約1割

「更年期の症状に対処すると思うか / しているか」という質問では、約6割がなんらかの対処をすることを視野に入れているものの、「実際に対処している/対処していた」人は13.5%にとどまる。

「実際に対処している/対処していた」人の対処法のうち約7割は医療機関の受診で、半数以上が婦人科を利用したと回答。更年期の症状に対して、薬の処方などが行われているよう。

「理解を得られそうにない」から家族や職場に相談しにくい

更年期を周囲の人に相談できない理由として最も多かったのは、「理解を得られそうにないから」。次いで「病気ではないので、配慮をお願いしにくいから」で、家庭でも職場でも相談できない理由の上位2つは同じ結果であった。

女性が多い職場であったり、更年期を経験した人がいる環境である場合、家庭でも職場でも「相談しやすい」と感じる人が多いようだ。

更年期の症状は治療や緩和が可能

今回の調査結果に対し、成城松村クリニック松村圭子院長は以下のようにコメントしている。

「更年期の症状は千差万別で、個々の状態に合わせた対処が大切です。治療することで、症状を緩和したり日々の生活への支障を少しでも取り除くことができるようになります。我慢せずに、不調を減らし、自身が少しでも心地よく毎日を過ごせるよう、正しい知識を身につけて行動してほしいと思います。」

<調査概要>

  • 調査実施時期:2023年9月15日(金)~2023年9月22日(金)  
  • 調査方法:『ルナルナ』、『ルナルナ 体温ノート』にて調査
  • 人数:10~50 代以上の女性4,978名(有効回答数)

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