これって更年期の症状?でも、病院に行くべきほどのことじゃないよね…?

更年期と思われる身体の不調を感じつつも、病院を受診しない方は多いのではないでしょうか。

厚労省の調査結果によると、自覚症状があっても「病院を受診していない」と回答した方が約8割という結果も出ています。

ランドリーボックスが主催した座談会に参加してくれたMさんもそのひとり。更年期症状に悩みながらも「更年期じゃないはず」と疑い、2年間病院に行かなかったといいます。

そんななか、2022年のFemtech Tokyoで開催されていた更年期のセミナーに参加したことをきっかけに「自分の症状は、やはり更年期かも。自分にあった病院を探そう」と決意し、今年の1月、病院を受診したそうです。

「イライラしている10年と、穏やかな10年、どっちがいいかな?と考えました。病院を受診していなければ、今とは違う過ごし方をしていたと思います」

体調不良に悩むこともあるけれど、今では更年期とうまく付き合い楽しく過ごしているというMさんに、更年期との付き合い方を聞きました。

これって更年期の症状? それとも歳のせい?

——更年期の症状を感じ始めたのはいつ頃ですか?どんな症状を感じていましたか?

自分の中で更年期症状だなって納得できたのが、去年の秋くらいでした。

でも、振り返ると、もっと前から症状は出ていたんだと思います。

たまにめまいがしたり、今までなかった頭痛もおきたり、老眼が悪化してメガネが手放せなくなっていたり。

そのときは、「歳のせいだし、そのうちよくなるだろう」と思って、更年期症状を認めていなかったんです。

でも、 あまりにもめまいがひどくなって。さらに動悸がドキドキドキじゃなくて、ギューっと苦しくなるような感じで。最初は更年期症状とは思わなかったので、なにか他の病気かなと思っていました。

——以前はなかった症状が急に出てきたんですか?

以前からあったけれど、そんなに頻繁にはなかったんです。

私は喘息持ちで、何年か通っているかかりつけの内科があるんですが、2年ほど前に女性の医師に「めまいとか動悸の症状があるんです」って話をしたら「もしかしたら更年期かもよ〜」と言われて。

他に異常はなかったので更年期の可能性を伝えてくれたのですが、そのときは、「先生、なんでもかんでも更年期って言わないでよ」みたいに思っていました(笑)

今思えば、先生が正しかったんですよね。

——更年期だと認識したタイミングはいつだったのでしょう?

48才なので、年齢的には更年期がはじまってもおかしくないなと。

年に1回は区民検診も必ずやってて、 特に異常は出たことなかったんですが、去年の秋頃、季節の変わり目で体調が悪くなるのを感じたときに、更年期の症状だなと認めざるをえなくなりました。

——不調を感じてから2年は病院を受診しなかった。受診しようと思ったきっかけは?

私は44才で子宮筋腫が原因で子宮を摘出しているので、生理がありません。だから、閉経の基準がないんです。

基準がないので、自分が更年期かどうかがわからず、どこかで自分自身で更年期を認めないと、いつまで経っても病院を受診できないだろうと思いました。

更年期は、閉経の前後10年間と言われていますが、それって結構長いじゃないですか(笑)

50歳にもなったんで、そんなに更年期の期間が長いんなら、この症状を乗り切るために何をしたらいいか医師に相談したいと思いました。

カラダの変化はパートナーにも共有する

UnsplashPriscilla Du Preezが撮影した写真 

——他にも更年期の症状はありましたか?例えば、性欲に変化ありましたか?

去年はホットフラッシュに悩まされました。夏を過ぎても汗をすごくかいていて。これは真夏の暑さだけじゃないなと。

性欲は弱まったかもしれないです。性行為の回数が減ったように思います。

——体調の変化が大きいと性欲どころじゃないですよね。パートナーには伝えていますか?

性行為をする際は、パートナーからお誘いのメールがくるんですが、体調不良と被った場合は、バッサリ断ります(笑)

更年期の話もしています。パートナーは自分より29才年上なので、私以外にも更年期症状の人を見てきています。

更年期の話をしても疑問はなく、「そっかあ〜…きたか」という感じなので、バッサリ断っても全然大丈夫です。

——ちゃんと理由を伝えることが大切なんですね。

そうですね。立ちくらみがひどいときは「今日は体調悪い」と言うし、イライラの症状があったときは「イライラしてるから無理!」と伝えます。

更年期のせいにできるから逆にいいかなとも思っています。本当に更年期なんですが、相手が更年期を理解してくれているからこそ無理強いはされません。

——理解してくれるって大きいですね。

そうですね。私自身にいろんな症状がではじめて、体調悪かったときも、自分ではまだ認めていませんでしたが「そろそろ更年期なんじゃない?」って彼が言ってて。

そのときは、「まだそんなことない!」と言ったりしましたが、冷静になったときに「そうかもしれない」と思いましたね。

——性交痛はどうですか?

すごい痛いというわけじゃないけれど、挿入時に、前よりも痛いなと思うことが多いですね。

「潤滑剤を使ってほしい」と伝えています。

はじめは「最初の挿入が痛いからこれつけてくれる?」と、アイテムを見せました。

パッケージがおしゃれで、英語だったりすると「怪しいもの」だと思うようで、「これは、大丈夫なのか」と疑われました(笑)

彼の年齢的にも、そのようなアイテムを使うことにあまり慣れてはいないので、彼のタイミングで、挿入のときだけ使ってもらいます。自分でつけることもあります。

最初はしぶしぶでしたが、毎回私から重ね重ね伝えているので、今ではちゃんとやってくれるようになりましたね。

ホルモン治療と漢方薬。薬を飲んでいるから大丈夫だと思える

Unsplashamjd rdwanが撮影した写真  

——今はどんな薬を飲んでいますか?

医師に相談しながらそのときの症状にあわせて飲んでいます。

むくみ、動悸、吐き気、せき、しわがれ、気分が塞ぐ、不安神経症など、医師に症状を詳しく伝えて、症状にあった漢方やホルモン剤を4種類、出してもらっています。

——お薬の服用をすることで変化はありましたか?

私には、すごく効いている気がします。今年の1月から半年間、月に1回婦人科を受診して、症状が安定してきたので、今は2カ月に1回通っています。

——定期的に相談できる場所があるのはいいですね。

そうですね。今の病院は友人に紹介してもらいました。最初にホルモンの量や血液、卵巣などを検査してもらうんですが、年に1度はこの検査をした方がいいと言われています。

気になる症状が出ない限り病院に行かない傾向がありますが、1年に1回ホルモン量を検査することで、その結果に対して何ができるのかがわかるのはいいなと思います。

私の同世代の友人も、ホルモン治療をはじめたことで肌の不調やイライラが落ち着いたと話しています。

でも、きっかけがないと病院ってなかなか行かないですよね。私は子宮筋腫があってたまたま婦人科に通っていましたが、症状がなければ行っていなかったと思います。

更年期症状がひどくなければ、更年期の10年間を緩やかに過ごして、いつのまにか更年期を脱していることもありますよね。それはそれでいいと思うんです。

でもイライラして過ごす10年と穏やかな10年では、後者がいいじゃないですか(笑)私の場合は前者の可能性が高いと思ったので、病院に行きました。

——病院以外でも更年期で気をつけていることはありますか?

例えば掃除や片付けに関して、以前は気になったらすぐに片付けていましたが、今は「何もしたくない」と思ったら 「もういいや、やる気ないから明日にしよう」とそのまま散らかったままにしています。

「散らかしてても死にやしない」って。それを病院の先生に伝えると「いいのいいの。なるべく自分が楽しいと思うことをしなさい」と言われます。

もともとは、更年期を意識してやっているわけではないんですが、気づいたらいろんな楽しいことに足をつっこみすぎている感じはあります(笑)。でも、それらが気分転換になっている気はしますね。

次の予定が決まっていると、落ち込んでる暇がないじゃないですか。それが私には合っているんだと思います。

——更年期で辛い中でも、アクティブに動いているMさんのお話は刺激になります。

ひとりで飲みに行ったりもするので、そういうところでも発散できているのかなと思いますね。

何も予定がないと、「今日は何もしたくない。このままこもったら明日も明後日も出かけられないかも」と思うときもあるんですよ。でも、「よし、この予定がある」と思うと出かけられる。

薬も、実際にどれくらい効いているのかはわからないけど、「これがあるからきっと大丈夫」と思えています。

——もし1年前に病院を受診していなかったら、今と違う過ごし方だったと思いますか?

そう思います。更年期症状っていろいろありすぎて、婦人科でいいのか、それとも違う病気かもしれないから違う科なのか不安になることもあります。

でも病院に相談すれば、「じゃあ〇〇かもしれない。この薬出すね。それでもダメなら調べてみよう」みたいな感じで、心配事を1個ずつ減らせます。

なんだかわからないものに振り回されるのって嫌じゃないですか。何か心配なことがあったときに「これを聞いてみよう」、症状が出たときに、「今度行った時に相談してみよう」と、行動できるので、病院を受診できて良かったと思います。

***

最後に、「しんどいときは話を聞いてもらっています」と飼っている猫を見せてくれたMさん。

薬の効き目は100%ではないかもしれないけど、お守り代わりに。

更年期でつらいときは、決して無理はせず、”だらける”自分にオーケーを出す。

そんなふうにMさんは、自分の気分を上げられる方法を実践されていました。 

更年期に振り回されるのではなく、自分をねぎらい、楽しく生活するために。

でも、その生活は病院を受診したからこそ送れているのです。

「歳のせい」と放置せずに、気になる症状があれば、心配事を減らすためにも病院を受診することの大切さを教えてもらいました。
更年期症状は、漢方やホルモン補充療法(HRT)などさまざまな治療方法があるので、気になる症状がある方は我慢せずに受診してみてください。

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