【お悩み】

子どもを産んでから、抜け毛・白髪が目立って悲しいです。おすすめ養生を教えてください。

髪の毛と付き合うには、「血」と「腎」がキーワード

女性にとって髪の毛は命とも言われるほど大切に思われていることが多く、抜け毛や髪の毛のパサつきなどは本人にとって大きな問題になります。 

「産後に抜け毛や白髪が急に増えちゃった…」という相談もとても多いです。

中医学では、髪は「血(けつ)の余り」と考えられています。

血が十分にあって体内をスムーズに巡っていれば、髪を健康に保てるということです。

産後は激しい血の消耗があるので、一時的にこの血が不足する「血虚(けっきょ)」という状態になり、髪の毛が抜けやすくなったり、細くなったり、パサついたりしやすくなります。

また、髪は「腎の華」ともいわれ、生命力の源である「腎」(腎臓)の「精」(生命エネルギー)が充実していれば、丈夫な髪が育つと考えられています。

このように、髪のトラブルは頭皮や毛髪だけの問題ではなく、体内の健康状態と密接に関係しています。

その中でも関係の深い臓器が「肝」(肝臓)と「腎」(腎臓)。

血の貯蔵庫である肝が出産の消耗やストレスなどで傷つくと、血の不足や血行不良を招いて、髪のトラブルにつながります。また、腎の精は年齢とともに自然と衰えていくため、加齢によって髪の元気も失われてしまいます。

今回は①血の不足『血虚』と②腎の精不足『腎虚』、2つに分けて、それぞれのおすすめ養生を説明していきます。

また、「血虚の薄毛はおでこから、腎虚の薄毛は頭頂部から」とも言われるので、自分がどのタイプなのかも見てみてくださいね。

血・気の不足が招く髪の不調、「血虚」

まずは血の不足「血虚」のお話。

中医学では、頭は体内の「陽気」(身体を温めるエネルギー)が集まる場所とされています。そのため出産や慢性的な病気、虚弱体質などで体内の「気」や「血」を消耗すると、頭に集まる陽気が足りなくなり、頭皮の働きも低下してしまいます。

また、出産で血が不足することで髪にも栄養が行き渡らなくなるため、ハリのない髪になったり、白髪が多く現れたりします。

生理中や過度なダイエットやストレスも気血不足を招く原因となります。

栄養をしっかりとって気血を充実させ、身体の元気を保つことを大切にしましょう。

血虚タイプの人の食材

・赤身肉、卵、ナツメ、いちご・ブルーベリーなどベリー類など赤い色の物

・黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、海藻など黒い色の物

・ほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜やレバーなど

写真=本人提供

おすすめ養生法

・胃腸にやさしい、温かくてあっさりした味の物をよく噛んで食べる

・PCやスマホ、テレビなどで目を使い過ぎない

・考えても仕方ないことは考え過ぎない

・激しい運動や岩盤浴などで汗をかきすぎない

・予定は詰めすぎず、余裕をもって生活する

・血を作る睡眠をできるだけ大切に


以上の食や生活習慣を意識して、しっかり補血しましょう。

腎臓の「精」が不足してしまう、「腎虚」。

次は腎の精不足『腎虚』のお話。

「肝」が全身に送る血と、「腎」の精(生命エネルギー)は、髪をつくる大切な要素。肝・腎が健康で体内の血と精が十分にあれば、ツヤのある元気な髪が育ちます。

しかし、腎の精は年齢とともに自然に衰えてしまうため、加齢によって脱毛や白髪などが現れるのです。

また、腎は生まれながらの生命エネルギーを持つ臓器でもあります。そのため、遺伝的な要因による髪のトラブルも腎の養生が基本となります。

「補腎」の養生食材

・黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ヒジキなどの黒い食材

・タコ、イカ、昆布、海苔、味噌など鹹味(塩辛い味)のもの

・エビ、ニラ、椎茸、ラム肉、シナモン、紅茶など、身体を温める物

写真=本人提供

おすすめ養生法

・ストレスは溜め過ぎず、こまめに発散

・夜更かしはせず、その日のうちに寝る

・ぬるめのお風呂(約40℃)につかって、リラックス

・冷えは腎の大敵。夏でも身体を冷やさないように

・腹式呼吸や深呼吸で腎の納気機能を高める


これらを意識して、腎をしっかり補ってあげましょう。

以上の習慣は産後だけでなく、生理中にも大切になってきます。

気も血も激しく消耗してしまう産後や授乳中はとにかく血をどんどん補って、睡眠をできるだけ大切にして身体に欠けているものを補って欲しいです。

毎日の生活に少しずつでも美髪習慣を取り入れてみて下さいね。

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