【お悩み】

じんわり暑い日も増え、デリケートゾーンのにおいが気になります。今からできるおすすめ養生を教えてください。

においの原因はさまざま

デリケートゾーンのお悩みは人に相談しにくく、多くの人が悩んでいる相談の1つです。

特に「におい」は気になりますよね。

その原因はさまざまありますが、一般的には汗や皮脂、経血による雑菌の繁殖や性病、加齢による膣内環境の変化などが主な原因として挙げられます。

対策としても膣を弱酸性に保つように専用ソープで優しく洗うなど対処法があります。 

参考記事:デリケートゾーン保湿してる?気になるニオイや乾燥と正しいケア方法(医師監修)

水分が体に残り、熱と作用した「湿熱」が体のにおいの原因に

中医学的な観点からみていくと、デリケートゾーンのにおいがきつくなったり、痒みが出たりする大きな原因を「湿熱(しつねつ)」と考えます。

本来、身体にある「水」は体を冷やして潤し、「熱」は体を温めて活動させる物質です。どちらも正常であれば体にとって必要な働きをします。

しかし、排出されるべき水分が体に残ると「湿」と呼ばれる余分な水分となり、その湿と熱が体内にこもり、くっつきあってドロドロとタチの悪いものに変化します。

このヘドロのような「ドロドロ」になった状態や体質のことを「湿熱」と呼びます。

例えば生ゴミのような湿ったものを室温の高い場所に放置していると、嫌な臭いがしてきますよね。

これと同じようなメカニズムで体臭や口臭、デリケートゾーンの臭いの原因となるのが湿熱です。

この湿熱が体内にある人は、体に重だるさや熱っぽさがあり、暑がりで汗っかきになるので、暑さや湿気の多い環境が苦手な人が多いです。

また脂性肌でニキビや吹き出ものに悩まされがちなのも特徴のひとつです。

食欲も旺盛で、特に甘いものや油っこいもの、味の濃いものが大好物な人が多いです。

また、熱が増えるとおりものが黄色っぽくなったり、量が増えたり、粘っこく変化する事もあります。

湿熱をとるおすすめ養生

それではこの湿熱対策をご紹介していきます。

「湿」を取り除く食べ物を摂る

「湿熱」対策には、体に溜まった「湿」を取り除くことが大切です。

写真=本人提供

わかめ、昆布、ひじきといった海藻類のほか、きゅうり、冬瓜、ハト麦、小豆などがおすすめです。

ハト麦、小豆はお茶で飲むのも効果的です。

「熱」を外に出す

写真=本人提供

熱を取るトマトやほうれん草、蕎麦、キュウリ、冬瓜、ニガウリ、豆腐、リンゴ、バナナ、みかん、ミントなどで余計な体の「熱」を外に出しましょう。

ミントティーや緑茶などもお茶として摂ると余分な熱を冷ましてくれていいですね。

 「湿熱」を溜めこまないおすすめ習慣

①ストレッチやヨガ、ウォーキング、ランニングなどで体を動かし、軽く汗をかくようにする。

②からい食べ物や刺激物は控えめに。

③暴飲暴食は避ける。

④腹八分目、あっさりした温かい物をよく噛んで食べる。

⑤冷たい飲食物は控えめに。

⑥水は必要以上に摂り過ぎない。

このような生活を続けることで身体に湿熱を溜めにくくなってきます。

最後に「湿熱」を溜めないようにツボ押し養生を2つご紹介。

①豊隆(ほうりゅう)

画像=本人提供

場所:すねの外側にあるツボです。足首と膝の中間あたりの高さに存在します。

力が入りにくい場所なので、両方の親指で痛気持ちいい強さで押しましょう。

足三里から解渓までは胃の経絡のツボなので、ここを上から下まで揉んでほぐしてあげましょう。

②曲池(きょくち)

画像=本人提供

場所:曲池は腕の肘にあるツボです。肘を曲げたときに、外側にできるシワの端にあるツボ。

反対側の手で外側から肘を包むようにすると、親指で刺激しやすくなります。痛気持ちいい強さで押しましょう。

編集部注:いつもと違うにおいが続いたり、デリケートゾーンに気になる症状がある人は、早めに婦人科を受診することをおすすめします。

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