生理用品を手に入れられないことで、学校を休まなければならない女の子たちが世界中に存在している。彼女たちは、十分な教育が受けられず自立した生活を送ることさえままならない。
Twitterの1投稿だけで、そんな女の子たちの夢を応援できる取り組みがある。
「エリエール」ブランドの生理用品『エリス』を展開する大王製紙株式会社は、昨年に引き続き、世界中の女の子の自立を実現するための支援活動「エリス ハートサポート2022」を実施している。
現地の課題に立ち向かうことでSDGsの目標「3.すベての人に健康と福祉を」、「4. 質の高い教育をみんなに」の達成に貢献することを目指す「エリス ハートサポート」は2018年、2019年、2021年の実施を経て今年で5年目を迎え、4回目の実施となる。
Twitterの投稿1件につき、布ナプキン1枚の作製費を支援
期間中にTwitterでハッシュタグ「#エリスハートサポート」をつけてアフリカ・ザンビアへのエールを投稿すると、1件の投稿につき布ナプキン1枚の作製費が支援される。
現地の女性たちが布ナプキンを作製し、配布を行う。布ナプキンの作製を通じて技術を学ぶことで、経験を生かした仕事に就くという道も広がる。一過性の支援で終わらせず、貧しい家庭の女の子たちも繰り返し生理用品を利用できる環境を作るとともに、裁縫スキルを習得することによって、収入を得る機会を生みだすことができる。
昨年はキャンペーン開始から2週間で、上限であった3,000枚を達成。横断幕となってザンビアへ届けられたメッセージを受け取った女の子たちは、「勇気をもらった」と喜びの声を上げたそうだ。
今年度はより多くの女の子が支援を受けられるよう、上限を5,000枚に増やした。
布ナプキン作製支援の概要
期間:2022年2月1日(火)~上限達成次第終了
(2022年4月にハッシュタグツイートが目標上限の5,000件を達成したそうです!ご協力ありがとうございました)
概要:Twitterでハッシュタグ「#エリスハートサポート」がついたザンビアの女の子へのエール投稿を集計し、同数の布ナプキンの作製支援を行う。(上限5,000件)
支援先:ザンビア共和国 ルサカ市のスラム街(ジョージ地区)
特設サイト:https://www.elleair.jp/hs/
ザンビアの女の子の現状
今回の支援先は、アフリカ・ザンビア共和国の首都ルサカの郊外にある、スラム街の地域や学校。20万人が暮らすこの街は、厳しい生活環境の中、不安定な収入や感染症など、さまざまな問題を抱える。
生理用ナプキンは十分なお金のあるほんの一部の家庭でしか買えないため、古着や新聞紙など不衛生なものを代用し、感染症などのさまざまな問題が発生している現状がある。また生理中は学校にも行けない女の子たちが多く存在している。
学校でもトイレが備わっていないケースや、トイレがあっても鍵がかからずプライバシーが保てないなどといったケースがよくあるそうだ。生理用品を長時間にわたって交換できず不快感や健康被害の原因になることも。また、理解が不十分であるために生まれる偏見によって、生理中に学校を休まざるをえない女の子は10人にひとりいると言われている。
エリス ハートサポートは、2018年に「チャレンジし続ける女の子を応援する」がコンセプトの生理用品エリス コンパクトガードの発売とともにスタートしたプロジェクト。世界中の女の子たちの環境について考えて行動するきっかけにしてほしいとの想いから「国際ガールズ・デー(10月11日)※」に始動した。
※国連によって2011年に採択された「女の子たちの権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を広く国際社会に呼びかける日
2021年度からは、SNSのメッセージが支援につながる参加型プロジェクトを開始。ザンビア共和国・首都ルサカ市のスラム街にて、生理用ナプキンを買うことができず、不衛生な代用品で感染症のリスクを抱える女の子たちをサポートしている。
昨年の支援で開設されたコミュニティスペースでは、継続した布ナプキンの作製支援のほか、ナースとピア・エデュケーター※たちが駐在。生理や性行、避妊など身体に関する啓発活動やカウンセリング、HIV検査などのサービスを提供し、思春期の子供たちに必要なサポートを行っている。
※ピア・エデュケーターとは、仲間に対し教育をする人、仲間に伝える人たちのこと。ピアは「仲間」「友人」という意味を指す。
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ザンビアの女の子たちが、生理で夢を諦めないで済むように。応援コメントにハッシュタグ「#エリスハートサポート」をつけて、ぜひツイートをお願いします。ここから支援の輪が広がりますように。