これまでのコラムでお伝えしたように、私は48歳まで処女でした。性体験をしたことで、男性との出会いにも積極的になりました。
<参考記事>
48歳まで「処女」だった私が、男性経験がないことで悩む人に伝えたいこと
とはいえ、婚活が合わなくやめてしまった私としては、真面目な場はちょっと躊躇しちゃううえに、ちょうど世間はコロナ禍の真っ只中。どうやって出会えばいいんだろう?と思ったところで、周囲がマッチングアプリを使って知り合っていると知りました。
今回は、私が体験した、マッチングアプリでの出会いについてお話しします。
いろんな男性を知りたくてアプリを使い始めた
私がマッチングアプリを始めた理由は、これまで出会ってこなかった男性たちを知りたいと思ったから。
処女だった四十数年間、自分の性的な部分を隠して男性と接してきたので、セクシャルな部分も含めた自分が、男性にどう映るのかが気になっていたのです。そして、もちろん固定のパートナーが欲しいという思いもありました。
現在、マッチングアプリは多種多様あり、スマホなどにインストールして使うものや、SNSなどを通してマッチングするWebサイト形式のものもあります。私はその中で利用者が多そうなマッチングアプリ3つと、マッチングサイト3つに登録しました。
出会った男性は20歳年下から同世代まで
マッチングアプリを始めてみて驚いたのは、登録者数が多いぶん、年齢層は20〜60代までとかなり幅広いということでした。そこで、会う条件を決めて探すことにしました。
私が決めた条件は以下の通り。
・年齢は20歳年下(29歳)から50歳まで
・既婚者、パートナー持ちはNG
・できれば喫煙しない人
・首都圏以外の遠距離は除外
・プロフィールに顔写真をちゃんと載せている人
探している中で、条件を緩めたりなどはしていますが、年齢と既婚者・パートナー持ちではないことは厳守しています。自分の年齢に近づくほど既婚者が多くなるので、そういう意味でも下の世代は幅広くとってみました。
実際にマッチして会うまでに至った人は、28〜52歳でしたが、一番多い年齢層は、実は29歳から34歳までで、若い年齢の男性が多かったのが意外でした。
年間30人会ってみても相性のいい人に簡単には出会えない
私がマッチングアプリを始めて1年間で、30人くらいの男性と会いました。、お茶だけの人は20人、性行為まで至った人は10人くらいで、残念ながら現在でも長期で付き合えるパートナーは見つけられず、今もマッチングアプリを通して、男性との出会いを繰り返しています。
しかし、30人の男性と会ってきて自分の好みもわかってきました。
自分はこれまでアイドルオタクでもあったので、男性の好みはわかっているつもりでいました。ですが、やはり芸能人の「推し」と、実際の恋愛として「気になる人」は違うのだとわかりました。
まだパートナーには出会えていないですが、出会ってきた30人の中でも「もっと会いたい」と思った人は何人かいました。自分が出会う中で気づいた男性の好みは以下のような感じでした。
・濃い目の顔が好みかと思っていたけど、実は塩顔が好き
・身長は低くても気にならないし、むしろ好み
・清潔感が一番大事
・自分も仕事が好きなので、仕事に打ち込んでいる人は好感度が高い
実際に男性と出会って接してみると、自分の「好み」を知ることができると感じました。
また、性に関しては、お互いのセックスの好み(S寄りなのか、M寄りなのかなど)や、性欲の強さ、頻度などのすり合わせは大事だと思っています。私の場合は、メールなどでのやりとりや実際に会ったときに確認するようにし、あとは性行為に至ったときにももちろん確認をしています。
聞く際は「頻度はどれくらいが好き?」「どんなセックスが好き?」などとストレートに。ほかには、セフレがいるのか、彼女がいるのかなど、不安に思うことはできるだけ会う前に聞くようにしています。
セックスの価値観はいざ、付き合うとなったときに、性の部分が合わずにレスになってしまうのは悲しいことだと思うからです。
性体験のあと、男性と自然に接することができるように
処女だったときは、正直いうと男性と接することが苦手でした。
いつもうまく接しているかどうか、緊張しながら話していました。おそらく、男性に対して、変な自意識が動いていたのだと思います。だから、マッチングアプリをしようと思う気にもならず、出会いの場を自分から作ることはほとんどありませんでした。
しかし、性体験を通して、男性と自然に接することができるようになりました。
そして、今のように積極的に男性との出会いの場を作るようにもなりました。これはとても大きな変化だったような気がします。
“処女”を脱するまで、この言葉は私を強く縛り付けていました。ですが、いざ失ってみると、そんなに大きなことではなかったような気がします。もっと気軽に考えてもいいものだったのかもしれません。
しかし、出会った男性たちに、自分が「40代まで処女だった」ということを告白したら、どういう反応をするのか?と考えたら、きっと引かれるのではないかと感じています。
なぜなら、第一回目のコラムでも書いた通り、世間では「処女=若い」という認識があるからです。そのため、私は出会った男性に一度もこの事実を話したことはありません。
処女だったことを素直に話せる男性と出会えると、さらに変化があるかもしれない
年間で30人ほどの男性に会ってきましたが、ハイペースだと疲れてしまうので、今後は一人ひとりとじっくり向き合って、パートナーを見つけたいです。
一緒に楽しい時間を過ごせる相手が欲しいという気持ちがあるので、これからもマッチングアプリは続けていくつもりです。
その中で「40代まで処女だった」ことを素直に告白できるような男性に出会えたら、何かがまた変わっていくような気もします。
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ランドリーボックスでは、これから「処女」という言葉の違和感や考え方について掘り下げていきます。
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