写真=本人提供/Laundry Box

自分の体に対して抱いているボディ・イメージはありますか?

それは、どんなものでしょうか?

鏡の中や写真に映る自分の体を見て「この部分がもう少しこうだったら」と不満を感じたり、そもそも鏡を見ることすら避けているという人もいるかもしれません。

SNSの普及によって、誰でもセルフィーや日常をネット上にシェアできる時代になり、以前よりも簡単に他者との比較や、自分の体に対する優劣を意識してしまいがちな現代社会…。

でも、SNSにシェアされる写真の多くは、完璧なシチュエーションを作って何度も撮り直して厳選された編集済みのもの。現実というよりも、もはや「作品」なので素敵に見えて当たり前なんですよね。

わたし自身も、日常で鏡に映ったときや何気なく撮られた写真の自分と、きちんとシチュエーションや身なりを整えてモデルとしてポーズしているときの自分は全く違う人のように感じます(笑)。

ボディ・イメージの正体って?

わたし自身の経験と体型に悩む多くの人々とのお話を通して感じること。

それは、わたしたちがボディ・イメージと呼んでいるものは、「体そのもの」ではなく、実は「自分の心が投影されているもの」のような気がします。

たとえば、気分が落ち込んでいるときに鏡を見れば、嫌な部分に目がいって更にネガティブな思考に陥りやすく、調子がいいときや他に集中する物事があるときは、ちょっと不満なところがあっても、そこまで気にならなかったりしませんか?

嫌いな人の一挙手一投足がやたら目について「こんなところが嫌!」「あんなところも嫌!」と気が付いてしまうように、そもそも自己嫌悪している状態のときに、自分に優しい視線を向けることは難しいと思います。

ひるがえって、自分を厳しくジャッジしてしまうときは、心に余裕がなく、調子が悪いときという捉え方もできるかもしれません。

時間をかけて自分の中で作られたボディ・イメージの価値観を、魔法のように一晩で変えることはできません。少しずつポジティブに変えていく方法について考えてみましょう。

写真=本人提供

ボディ・イメージをポジティブに変える方法

①自分ルールを紙に書き出して見直してみる

たとえば、自分の中で決めている「健康ルール」を守れていないことで、体に対する自己嫌悪感を感じることもあります。

「食べすぎてはいけない」「運動しなくてはいけない」など、自分で自分に決めているルールを紙に書き出してみましょう。

そしてそのルールが、今の自分にとって現実的にできることなのかどうか改めて見直してみてください。

たとえば、運動が嫌いなのに運動しなきゃと思っていたり、ストレスで過食しているのに食欲を抑えようとするばかりでストレス対処をしていなかったり。

「やろうと思っているけどできない」ということは、今の自分にはハードル高く、設定を間違えている可能性大。だからまず今の自分が出来る小さなステップに変えることをおすすめします。

②理想のイメージの原因をさぐる

自分自身の体を見たときに、「もっとお腹はペタンコに」「腕はもっと細く」「バストはもっと大きく」・・・など自分に対していろいろな注文をしてしまうかもしれません。

でも、それらはいったい何を参考にして決めているのでしょう?また、なぜそう思うようになったのでしょうか?

誰かに何かを言われたから?何かを読んだり見たりしているうちに?それとも、どこかで不自由さを感じたから?

実は何気ない誰かの一言がきっかけだったのに、問いかけるまで自分では忘れていたという場合もあります。

また、ある人には否定されたものが、また別の人には「気にならないよ」とか「そこがいいのに」と肯定的に受け入れられることも。

結局は、自分も含めて「誰の価値観を大事にしたいのか?」というのも、ボディ・イメージを考える上で大切なポイントだと感じます。

③体と仲良くなろう

腕やお腹など、わたしたちの体や肌は、おしゃべりすることができません。こちらからダメ出ししても、もちろん返事はありませんし反抗もしてきません。

でも、体を酷使したり異変があると「痛み」としてわたしたちに伝えてきます。

普段は何とも思わないのに、歯を痛めれば歯をいたわりながら食べ物を噛み、筋肉痛になれば動作に気をつけながら慎重に歩きます。

そんなとき、なんだか自分の意思と体が別のもののような気もするし、何の問題もなくいつもの日常が送れることに対して、ありがたみを感じた経験はないでしょうか?

ボディ・イメージを良くする方法としておすすめしたいことの1つは、自分の体をいたわる練習をすること。

たとえばわたしは、バスタイムに「今日もお疲れ様」「いつもありがとう」「いや〜よくがんばってるね」「あなたのおかげだよ〜」と体の各部位に声をかけながら洗っています。他にも、お腹や太ももが冷えていたら白湯や湯たんぽなどで温めてあげます。そしてそのときの体の心地良さをよく味わいます。

さらに、気づいたときに深呼吸を複数回すること。

人は緊張したり心配ごとがあるときに呼吸が浅くなりがちですが、深呼吸をすることでリラックス状態になります。自律神経のコントロールにも繋がり、体にもいい影響があるように感じます。

数値や大きさでボディ・イメージを比較したりジャッジするのに疲れたら、自分自身の体に耳を傾けて、イメージをカスタマイズする方法を試してみてはいかがでしょうか。

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